師走の三 / ケーキの作り方を必要以上に詳細に説明する

●12月某日: この時期にしては異常に長い滞在らしい、今度の寒波。朝、サクは「きょうも、すっごくさむい?」と聞くのが恒例になっている。「寒いよー自転車で行くよー」と答えると、「えー さむいのヤダなんだけど!」と、ひとしきり悪態をついてからでないと諦めがつかないらしい。結局は元気に出発する。「あした、ようちえんでサツマイモとリンゴのケーキをつくるよ。エプロンと すりこぎ もっていくんだよ」と昨日から楽しみにしていた。

私のほうは、アロマ講座へ〜。なんかこういうのってちょっとマダムっぽーい、えへらえへら(「シャレオツなのは自分に似合わない」と思ってしまうヲタク脳)。クラスのママのお姉さんがインストラクターの資格をお持ちらしく、出張講座を開いてくれることになったのだ。ふむふむ、勉強になったー。そして、とってもいいアロマ(貧弱な知識)と、ホホバオイルと、みつろうを使って、アロマクリームを作らせてもらった! ラベンダーとティーツリー。これ、痒みやら咳やら火傷やらカサつきなんやら、オロナイン感覚で(とは先生でなく私の感覚だが)色んなものに使える万能クリームらしい! やったー! 

ちょうどサクが、今週の寒さで肌が乾燥し、ウエストのゴムのあたりや足の付け根がカイカイ星人になっている。今夜もかきむしっているところに、万能クリーム片手におごそかに登場し、塗り塗りしてやると、「フォーーーきもちいい!」と裏声みたいな歓声を上げ、痒みも引いた様子のサクであった。私このとき、相当ドヤ顔してたと思う(笑)。

夜ごはんは皿うどんパリパリ麺。昨日の持ち寄りにちひろちゃんが出してたやつを、なんとなーくな感じで再現してみる。夫にかなり好評。酒のつまみみたいな副菜レシピ(簡単なやつ)随時募集中です。

あ、幼稚園に迎えに行くと、年少クラスで作ったさつまいもとリンゴのケーキをママたちにも試食させてくれた。うーむケーキっていうかクッキー? 素材のものなのか、けっこう優しい味がしておいしかった。帰宅後、サクに「どうやって作ったの?」と聞くと、想像以上にかなり詳細な説明を始めたので、「ちょっと待って」とあわててスマホを持ち出し、「もう一度最初からお願いします」と言って録音する。

「さいしょはですね、いもを たわしで、あらって、
そして、そしてですね、あのね、きって、なべのなかに いれて、
そして、おそとで あそんで(ゆがいてる間は外遊びで待ってるんだろう)、
そして、おへやで、みんなで おはなしして(先生が次の工程を説明してるんだろう)、
おしっこにいって、てを きれいにあらって、
しっっっかり(←強調、先生がそういう口調で説明したのだろう笑) てを ふいて、
そして、おいもを もってきて、おいもの かわを おはなみたいなのに いれて、
おいものかわはいらないけど、ボウルにはね、かわがない おいもをいれて、
そして、つぶして、りんごを ちいさくきったのを いれて、またまぜて、
そして、そしてね、こうして、ペッタンペッタンってやって、おさらみたいなのに いれて、いっぱいならべて、
そして、やいて、そしたら、できあがりになります。」

このように、外遊びしたりおしっこしたりなど、必要以上に細かい説明が約3分にわたって続くのである(笑)。自分の喋りを聞き返すのって相当面白いらしく、かなりテンション上がってた。