●9月某日: サク、早起きして早速プラレール。夫と一緒に大作を作っていた。夫は午前中、ちょっと会社へ。またまた雨で、外で遊ばせるわけにもいかんので、私が後を引き継いでサクと遊ぶ。プラレールにブロックやらミニカーやらいろーんなおもちゃも投入されて、ちょっとしたワンダーランドになる。時折、サクがお絵かきモードに入ったすきに、手帳を書いたり、メールを返したり、ちょこちょこ自分の用事をすると、サクも心得たもので、「それおわったら また こっちにきてねー」とか、「これが できたら よぶからねー」とか言って、少しの猶予はくれるのである(笑)。
午後、雨もやみ、散歩を兼ねて図書館に本を返しに行って、そこでふと手に取った本が衝撃的で、パラパラと流し読みではあるが45分ほどかけて最後まで読んでしまった…。
1959年生まれのセネガル女性が書いた半生記、『切除されて』。

- 作者: キャディ,松本百合子
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2008/10/20
- メディア: 文庫
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子どものうちに、剃刀やナイフで、女性の外性器を切除してしまうのです。それは、アフリカの多くの国々の伝統で、「出産のときに子どもがそこに触れると悪魔に憑りつかれる」などという言い伝えもあるそうです。現実的には、結婚まで処女性を保つためともいわれ、女性から性の悦びを奪うことで、不倫を防ぎ、男性のコントロール下におくためとも…。いずれにしても、伝統文化のひとつとして敬意を払うべき部分があるとしても(あるかな)、やはり恐ろしい話です。麻酔など使わず非衛生的な環境で行われることがほとんどで、施術の時に激痛が伴うのはもちろん、その後も長く、排泄でも、性交でも、そして出産でも、女性は痛い、苦しい思いをするのです。
割礼について、私は大学で「文化人類学概論」のような授業を受けたときに知ったんですけど、衝撃でしたよね、で、知ってはいたけれど、この本を読むと、本当に、さらにさらに・・・自分が結婚もし、子どももったからなおさらなんだろうけど、本当に、胸に突き刺さるようなものがあります。1970年代から国際的にも問題化し、「やめましょう」ということになって久しいのだけれど、おそらく今現在も、かなりの国や地域で行われているのです。wikipediaはもちろん、検索するといろいろ出てくると思うので、気になった方は見てみてくださいね。
なんともやりきれない思いで帰宅すると、夫が夜ごはんの仕込みに精を出していて、抑圧のヨの字も知らずにすむ自分をあらためて幸福に思いました。かぼちゃコロッケ、豆アジの唐揚げ、もつと野菜煮込み、そして出張みやげ、崎陽軒のシュウマイ。豪華で凝ってて、そしてボリューミー!! めっちゃ食べた。うぷ。そして、子どもの寝かしつけを挟んで、よく飲んだー! ひっく。