朔太朗的日常: 満4才3か月 〜 成長は連鎖している?

0才とか1才の頃のように、2-3か月で見た目や動き方が劇的に変わるってことはない。といって、成長のスピードが緩やかになったかといえばそんなことはまったくなくて、目を瞠るような思いになることは多々。

そして、成長や変化って、いろいろ繋がってるんだろうなあと思う。

●偏食で少食のサクだが、かなり!いろんなものを、かなり!たくさん食べられるようになった(当人比)。それはやっぱり、幼稚園でみんなと食べるから。たくさん食べられる友だち、野菜もモリモリ食べる友だち、先生の励まし、そういうのに刺激され触発されて、「たくさん食べられる子はかっこいい」「自分もあんなふうになりたい」「自分だって食べられるにちがいない」って思えるんだろう。

●しかもうちの幼稚園の給食(週3)って、ほんとに野菜中心で、誕生日会でもない限り、お肉なんかちょっぴりのおダシ程度、卵も基本、使わない。「今日、給食なんだった?」「つるむらさきと ニラと さつまいものはっぱ」 「スープ、何が入ってた?」 「ごぼうと さといもと たまねぎ」とかいう会話をサクとして、「なんか…戦時中?」と夫は言う(笑)。

●それでも、二学期になってから、「サクちゃん、最近、食べる意欲がすごいですよ」「今日はおかわりしましたよ」「納豆も食べましたよ」などと先生からの報告を受けることが多くなった。家でも、大きく切った野菜をパクッと食べる。その姿に、我が家の料理長(夫)も大感動。こういうとき、「一生懸命つくったのに食べてくれない」って悲しみの体験が多い夫だと、喜びも共有できる(笑)

●で、そのころからですよ。サクさんが喧嘩っ早くなったのは。いえ、ケンカを売りまくるわけじゃないんだけど、ケンカできるようになった。兄弟もいないし、もともと、ケンカや競争の現場から遠く、のんびりと過ごしてきたサクである。園でそういう現場を見るとびっくりして避けたり引いたり、自分がその当事者になるなんて思いもよらない、という感じだった。

●それが、主張するようになったもんです。「ぼくのほうが はやかった」「だから○○したら いかんとよ!」「これはダメ! ぼくの!」 そんな感じで、まずは普段から仲良しの、よく遊ぶ子と取り合ったり、大声で威嚇したり、相手が手を出して来たら負けじとパンチパンチの応酬。徐々に他の子にも範囲を広げ、時には、○○くんを叩いた△△くんを、「だめじゃないか!」とか言ってサクが叩く、というようなケースも。

●たくさん食べるようになった。喧嘩っ早くなった。両者は、別々の事象のようだし、一見、前者はプラスで後者はマイナスの事象のような気もする。でも、実はつながってるんじゃないかと思うのだ。

●友だちが大好きで、仲良し。だから刺激され、あこがれて、たくさん食べられるようになった。たくさん食べられるようになった自分に自信がついた。「ぼくって強い。かっこいい。ぼくだって負けてない」。だから、友だちに自信をもって言い返したりやり返したり、主張したりするようになった。そういう部分、あるんじゃないかと思う。

●で、やったらやり返されるし、痛い思いするし、ケンカは嫌な気持ちになる。今、それを日々、学んでる段階なんだと思う。年中さんや年長さんを見ててももちろんケンカはいろいろあるから、「ケンカにならないように工夫する」とか「ケンカしてしまったあと、自主的に仲直りする」とかのステップまでいくのは、当分先なんだろうなーとは思うけど。

●幼稚園でも「ケンカ=悪」「強い自己主張=困ったこと」のように捉えられてはいないので、我が子に限らずそこらじゅうでケンカしたり泣いたり泣かされたりは起きているし、ママたちも近視眼的にケンカを防ごうとしたり解決しようとしたりしないのは、大変ありがたい。もちろん、ケンカの最中や前後に立ち会うのって、しんどいし疲れはしますけどね。

●ケンカも自己主張も、そういう周囲との関わりを通じて、自分を出すこと・人の気持ちを想像することなどを学んでいくんだと思う。ま、今がこうだからといって、人間関係に長けた大人になるとは一概にはいえないと思いますがね(笑)

●とにかく、降園後などに遊んでる様子を見ても、どの子も一学期とはだいぶ雰囲気が違って、誰かがかっこいいこと・面白いことをやってると思えばすぐにマネするのはもちろん、より速く走るとか、より遠くまでジャンプするとかいうふうに競い合うことに熱中したり、「○○ちゃん、◇◇もっとぅ(持ってる)やろ。2こは、いかんとよ」と、もっともらしく人に注意したり(でも自分のことは棚に上げてるのが3、4歳児)、ケンカも激しいし、それでも友だちと一緒が楽しくて仕方ないみたい。たくましく、頼もしく、でも年中や年長と一緒にいると、やっぱりすごく小さくて幼く、かわいらしい年少児たちである。