朔太朗的日常: 満4才0か月
夏休み前に書いてたのアップしてなかった。
●幼稚園で、どろんこになって遊ぶようになった。今は水遊びもしているので、水まみれ、砂まみれ、混ざって泥まみれである。帰宅後の毎日の「おみやげ」が怖いわたくしである。そう、着替えバッグの中には、砂まみれ・泥まみれで真っ茶色になったシャツとズボンとパンツが…。下洗いをする風呂場も、毎日、真っ黒になる。でも、いいの。幼児がどろんこで遊ぶって、絶対、良いことだよね、服はアレでも、精神衛生上は・・・(←自分を励ましている)。それにしても、パンツまで泥まみれってすごいよな。雨が降っても、夏場の子どもたちはけっこう外で遊んでるらしい。部屋の中で遊ばせようとしても、ずっと屋内だと、年少の子たちは、イライラしてケンカになったりして、結局、外でパーッといかせたほうがいいらしいのだ。
●週2回のお弁当はいつも完食。帰路で「お弁当食べられた?」と聞くと、「おたのしみ」と答える。いっちょまえにもったいぶるんである。帰宅後に「ジャーン!」と得意げに空っぽの弁当箱を見せてくれるので、「うわー、すごーい、からっぽー! お野菜も入ってたのにー!」とことさら大げさに喜ぶ小芝居をしなければならない(笑)。「給食は、なんたってゴロゴロ野菜が中心のメニューなので、苦戦する日もあるようだ。「きゅうしょくより、おべんとうがすきだよ」と言うことも。ただし、給食で苦戦した日も、降園時・帰宅後いずれも機嫌が悪かったりすることはない。いつも元気いっぱいに降園してくる。そして、園庭または幼稚園のななめ前の公園で、30分〜小一時間ほど、友だちと遊んで帰るのが定番。
●幼稚園ではクラスメートの誕生日があるとみんなに紹介されて「おめでとう」と言われる。それもあってか、「4才になる日」を楽しみにしていたサク。7/5という日を早くから認識し、7/1の朝には、起きるやいなや「6がつのままになってるよ」とカレンダーをめくるよう要請・・・というか自分で6月分を取り去っていた(笑)。
かといって、7/5当日の朝一番に「サクちゃん、誕生日おめでとう」と声をかけても、「まだだよ。『おたんじょうびおめでとう!』って、ふーってやってから、4さいになるんだよ」と、正式なパーティーを要求。しかも、「おたんじょうびだからー、プレゼントあるのかなー」とかひとりごちたりもする。しっかりしてるな、4才www
いよいよ夜ごはん時にケーキを出して(サクは実際にはそれほどケーキを食べないので、普通にスーパーで小さいホールケーキ・しかもチーズを買う私であった)、部屋を暗くしてハピバスデを歌う。2才の時は、お仏壇と勘違いしてろうそくの立ったケーキを拝んでた。3才のときは、火に近づくのが怖くて、ちょっと離れたところからコワゴワと吹いてた。4才の今年は慣れたもので、「あーこの儀式ね、はいはい、おまかせあれ」って感じで、思いきりフーッと、1回こっきりで4本のろうそくを吹き消したのであった。
●ま、それでもまだまだかわいい4才なりたて男児。人形でもおもちゃでも、洋服でも、食べ物でも何でも、私が「それ」になりきって声音を作り、サクに話しかけると(ex.「サクちゃーん。ぼく、とってもかっこいいTシャツだよ。ぼくを着てほしいな。こっちが前だよ」とか)、すっごく喜んで、めっちゃいいリアクションをする。小芝居のやめどきが難しいw
●家ではおままごとも大好き。ままごとっていうより、料理作って振る舞ってくれる、ってだけだけど。よしよし、親父の背中を見て育ってるな(笑)。メニューは日によってまちまちで、ハンバーグ定食(サラダやスープがついてる)ときもあれば、おにぎり(具がいろいろ)のときもあれば、サンドイッチのときもあれば、ピザのときもあるのです。
●幼稚園で習って、気に入ってる歌。「たんぽぽ、ひらいた、まっきいろに ひらいた」って歌詞を、ある日、「たんぽぽ、ひらかない、まっきいろに ひらかない」と、めっちゃネガティブな歌詞にアレンジして歌ってた。「ひらかないバージョンが幼稚園で流行ってるのかな・・・?」と思いつつ、
「あれー困ったね。たんぽぽ開かないね。お水あげてみようかな」
と、じょうろでジャージャーやるパントマイムをすると、すっごくうれしそうにニッコリして「たんぽぽ、ちょっとひらいた、まっきいろに ちょっとひらいた」と歌う。
「あ、ちょっと開いたねー。うれしいな。もっと開いてほしいから、お水あげてみようかな」
とさらに水やりパントマイムをすると、もう、ニヤッニヤして、「たんぽぽ いっぱいひらいた、まっきいろに、いっぱいひらいた」ですって。
●お風呂で、目に泡が入ってテンションがダダ下がり、拗ねて「もうあがる」と言う。
- 私 「あれー? そのままで上がったら、お部屋が泡泡になっちゃうよ」と言うと顔が輝いた。
- サク 「いいよ。おへやを みずで ながすけん」←めっちゃうれしそう
- 私 「あれー? それじゃあ、お部屋が水浸しになっちゃうよ。どうしよう?」
- サク 「わかった。じゃあ、からだを シャワーで ながしてから あがったらいいんじゃない?」
- 私 「そうだね! でも、サクちゃんが濡れたまま出て行ったら、やっぱりお部屋濡れちゃうかも」
- サク 「じゃ、タオルでふいたらいいんじゃない?」
想像しながら会話することがすごく楽しいようだし、論理みたいなものも、だいぶわかってきてるんだなーと思う。
●総じて、やっぱり、サクって「育てやすい子」なんだろうなーと思う。そりゃ、外のトイレで(大)がなかなかできないとか、偏食ぎみとか、悩みがないこともないけれども、会話のキャッチボールも結構できるし、わけもなく不機嫌がずっと続くこともないし、対人面に粗っぽさや頑なさもない。親も祖父母も友だちも先生もみーんな大好き、って感じ。だから毎日がとても楽しそう。私も、そりゃ一日ひとりで相手し続けて「はぁー」ってなることはあるけど、でも基本的にサクとは相性が良いと思う。「そんなの、実の母子だから当たり前やん」って子ども産む前は思ってたけど、そうじゃないことも、あったりするのよね。
●だから、自分が割と楽しく子育てしてるからといって、「育児サイコー! 育児なんて楽しいに決まってるじゃん!」とかは思ってないです。手が出やすい(叩いたり噛みついたり)子だったり、癇癪持ちだったり、逆にすっごくおとなしかったり、ダンナさんがほぼ不在だったり…いろんな悩みごとを見聞きする機会もありますが、親としては本当に悩むと思う。子どものことで悩むのって自分のことで悩むよりつらいもんね。
●それに、この「育てやすさ」は今限定かも、とも、結構いつも思ってる。なんにも問題がなく、親を悩ませることなく、きれいに育っていく子なんているわけないもん。
●何が言いたいのかよくわかんなくなりましたが、子育てしてると、いろんなことで、いろんな意味で、胸がいっぱいになりますよね。
●こないだ、テレビで「トトロ」やってたので録画して、子どもと2人で最初の30分くらいを見てまして。「トトロ」は私にとって号泣映画なので(笑)、軽く10回目ぐらいの今回も、なんでもないシーンでポロポロ泣きながら見てたんですが、隣に座ってる子どもも吸い寄せられたかのように画面を注視。CMに入ると、「ムーミンかとおもったら、ちがったねー」と言う。2度くらいしか見たことのないムーミンを思い出したのにもびっくりしましたが、続けて彼が「ゆまちゃんちで見たよ。○○ちゃんや○○くんもいた」と言ったことにハッとさせられました。
●2度ほど見たムーミン、2度目ももう、3か月以上前のことだったのだ。でも、覚えてるんだよね、ちゃんと。どこで見たか、誰と一緒だったか、そういう状況を丸ごと覚えてる。「ムーミン」といえばお友だちのゆまちゃんや、ゆまちゃんのおうちも紐付きの楽しい思い出。きっと、悲しい思い出だって同じで、「何か」を見ることで、それとセットで悲しい思い出が蘇ったりすることもあるんだろうなあ。そういう細かく的確な言語表現ができる以前にも、きっと、子どもの中では、複雑なイメージの想起とか、あるんだろうなあ。子どもは子どもの目線で、自分の世界をちゃんと生きてるんだな、親とは違うひとつの人格、固有の人生なんだな、とあらためて思ったんである。