『HERO』 第2話
ジーンズに茶髪、正義感から中卒で検事になった久利生さんより、スーツ着て9:1分けで地獄の沙汰も金次第の古御門さんのほうがクールに見えてしまうとこはあるのよね、どうしても・・・。
現実的には、古御門センセイに弁護を頼むことなんてできやしない一方、久利生検事なら絶対、善良な小市民の味方になってくれるはずなのに・・・なのに、今や「ヒーロー」は古御門センセイなんだよなあ。庶民ゴコロって・・・
ただ、まあ、久利生さんが輝きを失ってるわけじゃなくて、久利生さんだって古御門さんだって、同じく地道に粘り強く信念をもって働いてるのよね。お仕事モノの鉄則。
久利生・麻木コンビの頑張りを見て、他の検事たちが「俺も粘る」 「俺も」 「みんな粘ってるから」ってなるところとか、いいよね。人のがんばってる姿に刺激されることって、やっぱりあるから。そういうふうに動いていくチームって、やっぱり、いい。
城西支部の個性とチームワークは今回もかなりの好感度!
やっぱり最後の、裁判所での桜井との対峙が蛇足すぎたんだよな。朝ドラヒロインのようにまっすぐな麻木と、頭ポンして「すいません、教育が行き届いてなくて」の久利生。そして「俺もカーッときたんだよ」の告白…。うん、やっぱ、あれが今回のオチなんだから、あそこをかっこよく決めてくれないってのはチとつらい。
でも、このドラマは「正義」のドラマなんだもんな。ポスト古御門研介のドラマ界において、半沢とか花咲舞とかの池井戸的でもない、フジの王道の正義ドラマをどういうふうにかっこよく表現していくか、ってのは、大きな課題なのかも。