弥生の二 / フジテレビ・浅田真央 特番

●3月某日: 口内炎がすごおく痛い。暴飲暴食の賜物よね…。入園グッズの一、ループタオルを作ってみる。手持ちのハンドタオルの一角に、突起にひっかけられるようにするための「ひも」をつける。その上から、端切れを縫い付けてカバーしてみた。一枚目、自分でも笑えるくらいひどい出来。でも、二枚目、三枚目と、徐々に上達していく。そして、三枚目ぐらいのレベルでストップするのが私の不器用さ。一枚目も二枚目も普通に使わせるよ。どーせ、こーゆーのは消耗品。すぐなくしたりボロボロになったりするはずさ・・・。

フジテレビで数日前にやっていた真央特番、録画で見る。生放送中、TLでは非難ゴーゴー、不評極まりなかったが、意外に面白く見られたよ・・・? てか、普通に胸がいっぱいになって、もてあます思いを“こなれさせる”ために、いったん昼寝した(笑)ぐらいでしたよ? まあ、心の準備があったので、制作側が用意した「物語」を受容しようという姿勢をほとんど持たずに見たのが良かったのかもね。ところどころで早送りも用いたし。

ローリー・ニコルとの振付の様子が映像で見られたのはすごくうれしかった。「ローリーったら、1シーズンにいったい何十プログラム作ってんだ?! それが毎年って、振付師の引出ってすっからかんに尽きないのか!?」といつも不思議に思っていたけれど、ローリーは選手が曲に合わせて滑り、踊るのを見ながら振付けを決めていくだって。「ローリーの振付って、ほんと、誰のでも、選手の個性に合ってるよね〜」と思っていたのも、つまりそういうことで、彼女は選手自身の引出の中から振付をしてるんだな。

もちろん、「他人のふんどしで相撲をとる」って意味じゃないですよ? 人の引出を開けさせて、多くを取り出させて、作品にまで仕上げる能力って、すごいよね。ってことは、ハン・ヤンの、あの「イラ面白い」プログラムも、彼自身のアイデアが多分に詰まってる振付だったんだな・・・来季からも楽しみだな・・・www

もとい、「アイガッタリズム」振付のエピソードは以前からちょくちょく耳にしていたし、きっとすごくあたたかく、愛情深い、豊かな感性の人なんだろうなー(語彙が貧弱…)だとは思っていたけど、今回の特番で見ると、ローリーの素敵さに何か泣きそうになった。「2013年の春、やってきた真央に生気がない。幕が下りているような、そこにいないような感じだった。私の方もパニックになりそうだったの。どうしたらいいの?!って」。

それで自宅に招待して、豊かな自然の中でのんびり過ごさせて…ってのも、活字で見たことはあったけど、そこで、トマシュ・ベルネルデニス・テンと一緒にテニスをしたり、バーベキュー?をしたりする写真を見て、じんわり涙が…。真央ちゃんにこういう場所があって本当によかったな、って(ホントもう、親戚のおばちゃん目線よね…。勝手に物語を作ってどーのこーの、なんて、とても言えたもんじゃない目線よ。私も)。

スケーターは試合では一人でリンクに立たなければならないし、男子同士、女子同士はライバルでもあるけれど、その苦しさ・つらさを理解し合える同志でもあるし、こんなふうな場で、国を超えて仲間意識が芽生えたりもするんだな、と。五輪の女子の試合日、SPのあともFSのあとも真央ちゃんにツイートしてたデニスだけど、それも、こういう時間の延長線上にあったんだね。