師走の十五

●12月某日: クリスマスイブ。ぽかぽかしていて、公園日和。だが人は少ない。みなさんどんなイブを? 初対面の、同じくらいの年の男の子に、サクが「あの、ぼく、鈴木(仮名)ですけど」と名字を名乗っていた。家を出てからの道すがらも、スーパーの中でも、「♪うぃーうぃっしゅあめりくりすます♪」と大声で歌い続けるサク。どんだけ浮かれてる奴だ…。「きょう、くりすますだよね」ってどうして知ってるのかわからない、どこまでわかってるのかわからないけど、面白い。珍しく昼寝したので、明日の持ち寄りパーティに備えて、部屋をなるたけ広く、快適に使えるよう、ソファやら座卓やらOAラックやらを動かす作業。いろいろ試してみるけど、せ、正解がわからん…。なんたって明日は5母子、子どもは8人になる予定なのだ。そんなこんなで今夜の準備はバタバタになったが、直帰した夫が例によって即座に台所の主となり、テキパキ動く。美味しいクリスマスディナーでした。もらいもののフォアグラパテをついに開封したー! サクはチキンとオムライス。子どもらしいメニューをいっちょまえに食べるようになったなあ。スパークリングワイン→赤ワイン。よう飲んだ。明日は明日の予定があるので、サンタさんのなんたるかをよくわかっていない子には、夜のうちにプレゼントを渡して開封させた。「クリスマスのプレゼント」っていうのはわかるみたいで、そういう喜び方をしてた。

●12月某日: 今日はサークルの役員仲間を招いて我が家で持ち寄りパーティ〜。なのにゆうべしっかり飲んだのでぐずぐずと寝てた。ハッと起きてからは動く、動く。近くまでみんなを迎えに行くと、うちの子もよその子もすでにテンション高い。4組、子ども6人。今日は子どもらも無礼講(死語か)ってことで、気が向いたときに気が向いたものを気が向いた分だけ食べればOK。遊ぶのが先!って子もいる。子どもたちはみんなソファの裏とかに入りたがる。そして誰かが痛い思いをするまで、激しい遊びはどんどんエスカレートしていく(苦笑)。ママたちの話も尽きないんだけど、ちょっと悩ましく結論が出なかったのは新年度のサークルの役員決め。どうなることやら〜(卒業するのでしょせん他人事だが笑)。ひとりのママが家でカップケーキを作ってきてくれてて、生クリームやらチョコやらでデコって食べる。小さい子どもがいるパーティ、って感じだなあ。あと、ママ同士って、ほぼ100パー、Eテレの話題で盛り上がれる。帰りたくなーい!と泣く子、帰らないでー!と喚く子、早くおうち帰ろう〜!と言う子、最後はぐだぐだになりつつ解散するのも小さい子連れのパーティならでは。夜、忘年会帰りの夫が、「はい」と差し出したのは私へのクリスマスプレゼント。天神の素敵なリフレクソロジーサロンのチケットだった! な、な、なんて気の利く人! 私? もちろん何にも用意してなかったお。