神無月の二 / 大久保利通・マイフォーチュンクッキー(?)

●10月某日: ドラッグストアで買い物をしたあと「次は公園だよ〜」と近所の公園(B)に連れていくも、サクは渋い顔。「こうじしてる こうえん いこうよ」昨日行った、ちょっと遠くの公園(C)のことを指しているらしい。一画を整備中で、大きなショベルカーが入っていた。む、むむ…。しゃーない、行くか。で、着くと、今日も走る走る。私がちょっとスピードをゆるめると、すかさず「ママ、はしって!」と鋭い声で指導が入る。鬼コーチ。そしてそれなのに今日も昼寝しなーーーーい(泣)。成長の時期なのかな。これまでにも何度か、「同じように過ごしてるのに、最近、昼寝しないなー」という時期があった。そこを抜けると、余るようになった体力を完全燃焼させるやり方を身につけるのか、再び、寝るようになる。ま、もう3歳だから、昼寝は卒業してもおかしくないよね。でも、サク先生の昼寝時間は私のオタ活時間なので、死活問題だわ。オタクがオタクでいられないだなんて…! 

Eテレ「知恵泉」。大久保利通の回、後編。西南戦争のころの大久保を取りあげるようだったので、「八重の桜」で件の回が終わるまで録画をとっておいたのだ(なんていじらしいんだろう、私)。まあ、内容はなんちゃーない、て感じだったけど、戦争の起きる前、伊藤博文に宛てて書いた手紙の文面なんか、インパクトあった。「万万一、西郷が誤れば残念千万だが、あきらめるほかない」とかって。はー、重い。「翔ぶが如く」からすでに四半世紀。ここらでもういっぺん、明治初期のあれこれは大河でしっかりやっとくべきだって!(八重の桜は該当作でない) 暗殺後、財産が全然残ってなかった、てのは有名だけど、政府の借金の証文が出てきた、て番組の締め方も良かった。当時は明治政府より大久保のほうが信用があったから、彼の名前で借金をしていたのだと。子どものころはふーん、て感じで流してたエピソードだけど、信用の格付けとか語られると、大人になると、ぐっときますね。はぁー、大久保、えらい人だ(ま、そのころの政治家は、良くも悪くもみんな公私混同だったのだとは思う)。

●10月某日: 早起きして、夫が出勤する前にランニング〜。私立のものらしい制服を着て登校する小学生を何人も見た。はぁ〜、このあたりにも、いるのねぇ。小学校から私立組。てことは当然中学校だって、たぶん高校も、私立なんだろうしね。まあ、特に医者とか士業とかじゃなくても、夫婦して正社員でのダブルインカムだったら、なんとか行けるのかな。「いるよ、そういうとこ。大阪の親戚なんだけど。私立に行くと塾に行かせなくていいっていう利点があるらしい」とママ友が言ってた。彼女には受験生の長男がいるんだけど、塾の費用って、そらもう、へたすれば私立の月謝に迫るぐらいのもんがあるらしい。ここらでも、やっぱり、ほとんどみんな行ってるんだって、塾。やっぱそうだよねー。私らの頃だって行ってる子が多かったぐらいだし…。自分も塾講師のバイトしてたから何となく雰囲気はわかるんだけど、中学にもなると、親に勉強みてもらうのなんて嫌がるし、子どもにとって、塾が「もうひとつの社会」なんだよね。しっかし投資だよなあ。

さて、本日、あてくし、齢(よわい、って読んでね)35にして、生まれて初めてクッキーを作りました。子どもの頃にはやはり母親と一緒にやってたけど、お年頃になってから製菓に興味をもったことが一度もなくてね。手作りチョコレートとかも1度もないよね。友チョコとかもない時代だし、好きな子がいても「お金で解決する」って思考だったよね、お菓子に関しては。こないだ、幼稚園で2,3歳児の子たちに生地を丸めて潰して成形させる…てのをやってて、サクが楽しそうだったもんで、「こーすればサツマイモを食べるのか」と思ったのと(ええ、芋が嫌いなうちの子…)、楽しいヒマつぶしになるかな、と思って。

しっかし、初めてなもんで、加減が全然わかんない。クックパッドという適当な(失礼)レシピで、しかも分量は適当。さつまいも200gのレシピだったけど、さつまいも何グラムかわかんなくてさ。うち、キッチンスケールないからね(ってこと自体、お料理&製菓好きの方には信じられないかもしれないが…なんでも、計量カップ&計量スプーンでやってるのよ)。150ぐらいかなーという適当な予想のもとに、粉やベーキングパウダー、砂糖、油を適当に調節。バターないんでマーガリン。焼き加減もようわからん。最初20分やって(私のひとり暮らし時代に買ったチャチ電子レンジのオーブン機能でやってるんで、火力が弱いの)、全然って感じだったので、様子を見ながら、3分ずつ3回ほど追い焼き(って日本語ないよね)。しろうとが家で作ったらこんなもん…? いや、絶対もっとうまくできるはずだ。でも、そこを追求するほどの情熱は全然ない。って感じのものができました。まあ、子どもは「これ、サクちゃんがつくったよー」と喜びつつ、ぱくぱく食べてたから、主目標は達成したといえよう。しかし謎が残る。そもそも、さつまいもクッキーって、さっくり感をめざすべきなのか。カントリーマァム風なもっちり感をめざすべきなのか。