水無月の十 / 博多座で「ヤマトタケル」
●6月某日: 「これ、トレーニング中っていっていいのかしら」ぐらいのユルさと亀の速度でやってるので、あんまり書いたことなかったと思うんですが、遅ればせながらサクのトイレトレ中でしてね。トレーニング中、イコール、失敗するんですよね。ていうか失敗しかしてない気もするが、まあそれはおいといて、失敗したら、始末しなきゃいけませんよね。始末も度重なってくると、だんだんテケトーになっていきますよね・・・って当然のように書いてますが私そ−ゆー雑い性格なんですよ、ええ。つまり、100均で買った「流してもいいですよって書いてあるけどいかにも流せるスキル低そうなウェットペーパー:処理後の膨張したやつ」を一度に大量に流してしまったんですよね。ええ、みるみるうちに詰まりました。夫が出勤した直後。もう、必死でなおしましたよね。うわー自分(大人)は何とかガマンするとして、今サクがもう一度やってくれたらどうしよう?!ていう恐怖に駆られながら。背に腹は代えられないってコレね、と思いながら。疲れました、とっても疲れましたー。
●6月某日: さて、昨日の惨事は(文字通り)水に流して、今日は六月博多座大歌舞伎は昼の部、「ヤマトタケル」を見に行きますよ〜。言わずと知れた四代目市川猿之助&九代目市川中車の襲名披露であります〜。「待ってましたッ!」(←大向こうより)。むしむしむしむしと朝から驚異の暑さでしたがウキウキウキウキしながら芝居小屋へ。事前には「亀ちゃんの姿を目に焼きつければそれでいい」なんて思っていたのに、気づけばパンフレットやら手ぬぐいやらおせんべいやら買い込んでいるわたくしが…。主婦の財布のひもを易々とゆるませる襲名パワー、おそるべし。さて芝居の感想は別に書くことにして、2階席には修猷館高校の生徒たちがを伝統芸能を体験とかいううら山な授業の一環で陣取っていた。幕間のロビーにて「しばらく寝とったけどデカい音で起きたらエラいことになっとった」と正直な感想を話し合う彼らにワロタwww 起きたら火攻めか走水のシーンだったんでしょうねwww にしても、平日昼間の博多座だというのに満員御礼。襲名というご祝儀や中車という飛び道具(失礼)もあるとはいえ、亀ちゃんの集客力に胸熱です。
さて夕方帰宅すると、今日この日のために前々から仕事を調整して休暇を取らされた夫と、コテンと力尽きて寝ているサクの髪が、ともに短く刈り取られている。いつもの床屋が店休日で、近所で、50代半ば?の夫婦がやっている小さな店に飛び込んだらしい。サクのもみあげ部分が定規でもあてたようにまっすぐの昭和仕様になっていて笑えた。夫は短髪でせっせと夜ごはんの準備をしている。砂肝とニラ炒め、海老と筍ほか野菜の中華あん、焼きナス、うるめ鰯、トマトときゅうりの青紫蘇がけ。ビールと冷酒と焼酎を供された。「歌舞伎どうだった?」と聞かれたので「号泣しながらスタオベしてる私がいた・・・」と答えると、「こわいーこわいよー」と震える夫だった。