水無月の九

●6月某日: ブログを見に来たリアル友たちに「義実家のあたりどんだけ寒いんww」「毎回風邪ひいとるやん」と言われ続けてきましたが、イェス、ついに! あの寒冷地が避暑地に変わる季節がやってきました! 篠栗涼しい〜〜〜〜! 昼間の日なたはそりゃそれなりに暑いけど、家に入ると風がよく入ってきて昼寝なんかしたらサイコーです(義実家で呑気に昼寝してることの是非を問うこと禁止)。6時から晩酌しつつ夜ごはんを食べて、8時、ようよう暗くなったのを見計らって、すぐそこの川辺に蛍を見に行った。あっちにもこっちにもいやがる〜〜〜! ひとつひとつはかそけき光だが、サクも「ほら、こっち」「あっちも」と発見しまくり。そして風呂に入り、義両親も寝た後、間近に蛙の大合唱を聞きながら、夫とふたりでビールを飲み直すのであった。

●6月某日: 夫は明け方4時に起床してコンフェデ杯ブラジル戦を見たらしい。全然気づかなかった。スコア上では3-0で完敗、これはブラジル相手だから仕方ないのか、不甲斐ない出来なのか、内容の評価はいろいろ割れていてよくわかんない。

サク、今日も元気に義実家の庭で夫とサッカーごっこ。以前より上達してる。しばらくすると「つぎはー、さんりんしゃ のろー」とせがむ(甥っ子が帰省時に乗っていた三輪車があるのだ)。夫の思いつきで山道のほうに入ってみる。むっちゃ楽しい。木が伐採されて材木のように整えられ束ねられているスペース。山中に踏み入るための古く急な階段。やはり古びた水路。はるか眼下に広がる駅舎。目の高さが同じになった涅槃像・・・・。サクが大きくなったらもっと上の方にまで登ってみたい。

日曜日の新聞の楽しみは書評欄。今週は特に面白そうな本が並んでた。『本読みの獣道』『亡びゆく言語を話す最後の人々』『「幸せ」の戦後史』どれも原書房みすず書房などの版元で、しょうがないんだけど高い! 3000円ぐらいする。こういうのをメモっといて、図書館をチェックして見るべきなんでしょうね。新書の「近代日本の官僚」、いずれ文庫化するであろう「よだかの片思い」は手が伸びやすいもの。覚えておこう。

夕方、帰宅後、「ちょっとランニングしてきていい?」と夫。久しぶりだね、と驚くと、「午前中の山道散歩で汗だくになったのが気持ち良かったから」わかる、わかるよ汗だくの快感! ていうか私も掃除で汗だくになったので、あと10分ほどで終わるアンパンマンのDVDを見ているサクに「ママ、先にお風呂に行ってるから、アンパンマン終わったら来てね」と言い含めて、先に自分の髪やら体やらを洗う。はたして10分後、サクが何ごとかを大声で叫んでいる。シャワーを止めて耳をすませると、「パパー! パパー、どこー?!」と言っている。「サクー、お風呂においでー!」と呼ぶと、急いで走ってきて「パパがいないの」。ママ in 風呂については了解していたものの、DVDに夢中でパパが走りに行ったことを知らなかったらしい。説明すると納得して、服を脱いで風呂に入ってきた。