皐月の三

●5月某日: 今日は夫の実家へ行く予定だったが、先に帰省してきている義妹一家がオートゲリ症の絨毯攻撃にあって全滅しかけているため、中止に。ゆうべから「明日はささぐりのじぃじ・ばぁばの家だよ。にぃに(従兄)たちもいるよ」と聞かされて楽しみにしていたサクは「ごめんね、行けなくなっちゃった」と聞かされても、当然、現実を受け容れられず、怒ったりふてくされたりしている。うーむどうしよう。夫と検討。もともと田舎でのんびりする予定だったので、人ごみには行きたくないし、お金も使いたくない。結果、徒歩圏内の、かなり大きな公園でピクニックすることにする。お茶にイチゴにおやつなど家にある食料を詰め込み、スーパーでおにぎりや唐揚げや焼うどん、ノンアルビールや新聞を買い、サクのボールとシャボン玉、私は手帳と文庫本数冊も持っていく。業務用みたいなでっかいビニールシートを木陰の芝生の上に敷いて、食べたり遊んだり寝転がってうとうとしたり読んだり、とにかく3時間ぐらいだらっと。結果的に成功、満足。すごく良い天気、風も穏やかで、子どもは楽しそうだし、いろいろ読めたし、外気は気持ちいいしで良い休日感。そして、ノンアルビールの効用を思い知った。ほんとに味が進化してて、昔は「あんなまずいもん飲むならお茶のほうが絶対マシ」と思ってたけど、ビール気分になれるけど酔わないし疲れないってステキなことなのねえ。ただし昼間の戸外に限るかな。夜はやっぱり酔いたい☆

長嶋さんと松井秀喜のW国民栄誉賞授賞式。これ、毎回、受賞の基準については微妙なもんもあるが、実際、ふたりでの授賞式見たら、「これ考えついた奴、やるなあ」と感心せざるをえない。感動的だった〜。長嶋さんは今も輝くようなオーラを放つスターで、この偉大な人と並べるのは松井しかいないのではなかろうかと素直に思わされた。松井の含羞の雰囲気は巧まざるもので、完璧。

●5月某日: 連休最終日。特記事項なくのんびり過ごす。走った、昼寝した。サクと自転車で出かけた夫、ミニストップの「ソフトクリーム50円引き」の幟につられて店に入り、「148円です」と言われて、「え、50円引きなんじゃ…」と喉元まで出かかったが、ハッとあらためて見てみると元の値段が198円なのだった。「コンビニのアイスなんだから150円ぐらいだと思うやろ?! 高いよね?!」とぷりぷりしながら帰ってきた。ちなみにサクは一口しかくれなかったらしい。Nスペの「新歌舞伎座誕生」録画見る。回転舞台、音響、照明、舞台の檜(文字通りの檜舞台なのだね)、瓦、緞帳、絨毯、提灯…ハイテクや匠の技の結集なのだなあ。吉右衛門大回転。見てるだけでちょっと疲れたww 「盛綱陣屋」で首実検をする仁左衛門の表情の変化をじっくりと解説付きでやってくれたのがすごく面白かった。