如月の十
●2月某日: なんだか久しぶりの気がする良い天気。公園も盛況。子どもを公園で遊ばせるのって、別に私は楽しくないしどっちかというとめんどくさいけど、行って、遊ぶ子どもの姿を見ると「やっぱり、これだよな。子どもは外で遊ばなきゃな、うん」て感じがする。あと、「この子としょっちゅう公園通いする日々なんて今この1,2年だけだ」って思いも、めんどくささをかなり軽減させてる。今の可愛さは今だけ。それが小さい子どもだ…。きゃりーぱみゅぱみゅの「情熱大陸」の録画を見る。サクがきゃりーを好きなもんで(電車なんかでああいうカラフルめな格好してる若い子を見ると「きゃりーかみゅかみゅだー」と指をさす…)、親の私たちもめっきり彼女に注目するようになってしまった。きゃりーかわいいよきゃりー。でも自分のことを「新人類」「ニュータイプ」って、それ30年くらい前に流行ったやつだから。語彙にもオリジナリティーがほしいな。あと、私もともとアイドルってものが好きなんだけど、30も過ぎると、こういう「新しい! すげー勢い!」ともてはやされた人が何年かたってフェードアウトしてゆくさまを何度も何度も繰り返し見てきてるから、アイドル見るのってちょっと哀しみもあるなあ。役者は“時の人”から“本物”に移行する人が割と多いから、見守るのが比較的ラクだし、楽しいんだよな。
●2月某日: いつも行く小さな図書館がここんとこ工事中で閉まってるので、はりきって別の図書館に行ったら、なんとそこも工事につき閉館中だった…。地方史の本が多い印象の図書館で、めっちゃモチベーション上げて行っただけに落胆もひとしお…。いーもんいーもん、隣の大きめの公園でサクを遊ばせたから…。昼寝の寝かしつけをしていると、ふとんの中のサクが「サクちゃん なにに ないた?」と言う。ん?なんのこっちゃ?としばらく考えて、「あ! “サクちゃん、どこで泣いた?”って言ってるの?」と聞くと、「そうそう」と我が意を得たりの表情。あらためて「サクちゃん、どこで泣いた?」と聞いてみると、「サクちゃん、サニー(註:スーパーの名前です) ないたね〜」と答える。「そうだよねーサニーで、えーんえーん泣いたねー。どうして泣いたの? サクちゃん、おかいもののお手伝いしたかったのに、ママがひとりでさっさとしちゃったから?」と推測すると、まあ何となくそんな感じだったっぽい。そんな反芻を、自分からするんだねえ、と興味深し。夜、大ネタを携えて飲み会から帰ってきた夫と、もちろんそれを肴に二次会を催す。