如月の二 / 別府大分マラソン
●2月某日: 夫、東京時代の上司が出張で福岡に来るのでランチ。ランチといっても昼から春吉でもつ鍋&ビールというディープさだが。先に所用もすませるとのことで10時前には家を出たが、その前に、夕飯のおでんを仕込んでいくんだから大したものだ(感心している場合だろうか?)。サクを連れて実家へ。その途中、事件は起こった。JRの小さな踏切を渡り始めたところで警報機が鳴り始め、サクを抱いて急ぎ足で渡ったのだが、存外に早く降りてきた遮断機が「面!!」とばかりに私の頭を直撃。実は音ほどの痛みはなかったのだが、私の腕に抱かれ、至近距離でその瞬間を目撃したサクはたいそう衝撃を受けたらしく、それから「ふみきり こわい、こわいよー」とびびりまくり。「だいじょうぶよ。ママ全然いたくなかったよ。」となだめてもまったく聞く耳もたない。実家に着くと、いつものようにはしゃぎ通しだったので、この騒動も終わったかなーと思いきや、帰宅後は夫に報告し、翌日も「ふみきり こわかった」とポツリ。もともと、電車つながりで踏切は大好きだったのだが。まあ、本来、踏切とは警戒心を喚起するべきものだから、これでいいのか。夜、おでんはすっごくおいしかったであります!
●2月某日: 午前中、夫とサクは大濠公園。私は単独でランニング。きのう睡眠不足だったので、今日はさぞや優雅な昼下がり(=サクの昼寝時間)が過ごせるだろうと思いきや、サク、寝ない。パパもママもふとんに入って、「サクちゃん、おいでー」と呼んでも、「ねんね、しない。ねんねは、ありませんよ」とにべもなく拒否。「こっちでお話しようよ〜」「絵本読もうよ〜」などと誘っても、「おはなし、ない。えほんは、ないね」と、その手にはのりませんよとばかりに却下し、隣室でひとり、ブロックなどで黙々と遊ぶ。しかもなんか、これまでにない大作を作っている。体は寝たがってるはずなのに、がんばるね〜! 夕方、夫がベビーカーに乗せて酒屋に行くと、力尽きた。「もっと早く連れていけばよかったな…」「そうだね…」
さて、今日の別大マラソン、超おもしろかったですね! 28kmで川内がスパートをかけ、そら中本はついていかざるを得ないけど、「だいじょうぶか? スパートするには早すぎる地点じゃないか、ふたりして共倒れないか?」と思ったよね。だって川内、早々と苦悶に顔を歪めているし。この暑さなのに(13度くらいあったんじゃ?)、中本は2回連続で給水失敗してるし。けれどそんな素人の懸念に反してふたりのデッドヒートは延々と続き、しかもずっとハイペースを刻む。「これは競技場までもつれるか?」という期待が高まった40kmで、川内が何度目かのスパート。ちょっと顔は死にかけてるのにどこまで力が残ってるんw んで、ずっとポーカーフェイスで走ってた中本が、なんとここでついていけない。ほんと、マラソンを顔で判断してはいけませんww そのまま最後は20秒差をつけて2時間8分15秒でゴール。これは、福岡国際での8分24秒の堀端を超えて、今季日本人最高タイム。負けたけど中本も自己ベスト。「やっぱりマラソンは楽しい」 「中本さんがいたから出たタイム」 「消極的な日本人トップの争いはしたくなかった」 「またモスクワ(世界陸上)で中本さんと走りたい」と、男気全開の優勝インタビューもよかった。3大大会より格は落ちるんだろうけど、ここまでいいレースだと、代表もぐっと近づく。「我々の常識では測れない選手」という陸連のコメントにも痛快さを感じる。今日は丸亀国際ハーフもやってた。男子、宇賀地が日本人最高の3位。奴は今年もイケイケだな! オムワンバが2位だったようだ。女子はロンドン五輪金メダルのゲラナが優勝。こちらも豪華メンバーでの試合だったんですね。