睦月の十二 / 大阪国際女子マラソン

●1月某日: 強い寒気が襲来! そんな週末に限って、市内より3,4度は低い内陸部の夫の実家へ帰省です…。てか、この朝、すでに喉が痛かったわたくし。相当気合を入れて防寒して篠栗入りすると、あれ?あれれ?意外といけるんじゃ? 「子どもは、家の中ばっかりじゃ退屈するもんね〜」「ですよね〜」なんつって、夕方、お義母さんと一緒にサクを連れ出して遊ばせること小一時間。うん、あとで考えると完全に調子こいてたよね…。まあともかく、夜は山盛りの(これ、盛った表現じゃない。ほんとに山盛り)牡蠣フライや野菜の天ぷらなどなどを頬ばる。みんなで熱燗。おいしかった〜。

●1月某日: 夜中に喉の痛みで目が覚める。朝になると鼻もじゅるじゅるに。篠栗は朝から雪。それでも外に出たがる子ども。畑で夫と一緒に大根をひっこぬいて喜んでる…姿を写真におさめる私…スマホは手袋を外さないと操作できないのでつらいわ〜。ものの1時間ほどで一面の銀世界になる。

昼、大阪国際女子マラソンの号砲。直前に野口みずきが回避したのが残念。近年、なかなか試合に出られなくても、やはり彼女がいるのといないのとでは盛り上がりが違う。つまりそれぐらい強い人がなかなか出てこないってことなんだろうけど…。大阪3度目の挑戦の福士加代子が調子良さそう。りきみのない軽いフォーム、表情。27kmで先頭に立ち、30kmでペースメーカーが抜けてからもペースが落ちない。こ、これは、ついに、いっちゃうのでは…!と期待が高まったが、残り3,4キロからみるみる縮まっていく、最大で200m以上あった2位のガメラシュミルコとの差。これは競技場勝負になるかも、と思ったのもつかのま、実際は、競技場に入る前に、並ぶ間もなく抜き去って行かれたのだった。ガメラシュミルコ、ここまで相手が疲れてしまうと追うほうにはどんどん力が湧いてくるものとはいえ、彼女自身もきつそうだったのに、あの追い上げ。最後が強い選手はかっこいいなあ。優勝インタビューが、42km走ってきたばかりの人とはとても思えないぐらいの静けさだった。

福士は2位で、2時間24分21分。悪いタイムではないけど、37.8km時点では、予想タイムが22分台と出ていただけに、残念な感じはある。義母の「ちょっと、ヤンキーっぽいのよね、この人」というコメントもわかるんだが、マラソンを見てると、意外に、「何が何でも一番になりたい!」て負けん気が強いわけじゃないのかな…なんて思ったりもする。いやいや、トラックや駅伝で、長く日本の第一人者であり続けているわけだし、やっぱりトップアスリートのあれこれを外野の自分が簡単に断じるべきじゃないよね。そういえば昔、こんなエントリを書いた。独身最後のころだな。飲みながら書いてたな。
→“星をみあげる人” http://emit9024.exblog.jp/7158688/

ところで、レース終盤のいいとこで、実況や解説がまったくいい仕事をしてなくて憤懣やるかたなし。Qちゃんも有森さんも呼んどきながら、どーして喋らせない?! 勝負のアヤや極限状態の選手たちの心身を語らせたら切れ味抜群な歴戦の勇者たちなのに〜! 解説をうまく使えば、もっとピリッと引き締まった試合になったのにな〜。