睦月の十一

●1月某日: 「次は2か月後でいいですよ〜」の2か月後がきた。3か月前に手術した件での通院。予約が朝イチだったのでプレッシャーを感じていたんだが、夫が午前休をとってサクを見てくれるというので、かなり気が楽に。組織診だと思っていたら細胞診(より簡便な検査)だったし、「結果は郵送します。問題なければ次は半年後で」って、えらい軽いノリだなヲイ。そんな感じでかる〜くクリアできてたらいいんだけど。行き帰りの徒歩や、その後、サクと外で走ったりしてるとき、たったそれだけで妙にきつさを感じる。帰宅して、「そうだ、貧血だ」と思い至った。久しぶりだ。ずいぶん前に録画していたNスペ「中国文明の謎 第2集」を見終わる。漢字文化について。面白かった。こういうの見ると、宮城谷昌光の小説を読み返したくなる。そして第3集も録画しておけばよかった、私のばかばかー!

●1月某日: 連日の通院。といっても今日は乳がん検診。市からクーポンが出るのは40歳以上なんだけど、昨年の病気のこともあり、自費でも積極的に受けようということになった我が家だ。で、「2時間くらいかかるかも」と言われてたので、サクは一時保育に預ける。前回、私の手術で夫が預けに行った時は、初めてだということもあり、キョトンとして先生に連れて行かれたらしいけど、二度目の今回は、入口で私が先生に「お願いします」と言ったとたんに、サッと表情が変わった。置いていかれることがわかるんだろう、顔もからだも固くこわばってる。ひとりで去るときの後ろ髪ひかれる気持ち、迎えに行く道での逸る気持ち。こういうときに自分も母親なんだなあと思う。迎えに行くと、先生に上手にバイバイして、保育園を出た瞬間からものすごい勢いではしゃぎ出すサク。往来で大声で歌ったり、やたら「ママ、ママ」と話しかけたり。ずっと満面の笑みを向けてくる。安心感なんだろうなあ。そして夕方ぐらいからは逆に、妙にぐずりだした。反動なんだろうなあ。さて、検診は無事にクリアしました(ものすごく痛いというマンモグラフィーは回避したので、エコーと視触診だけだけど…)。帰宅してすぐに「どうだった?」と聞いてくるので結果を伝えたら「あ、そ。うむ」ぐらいだった夫が、晩酌が進んだ頃になって、「よかったね〜。悪い時っていくつか続いたりするから、ちょっと心配だったんだよね」と、しみじみと言った。