霜月の十一

●11月某日: 冷たい秋雨は家を出て一時間、昼前に鳥栖に着くころには何とかあがった。夫の代休を利用して、平日で空いているアウトレットに繰り出したというわけ。私はニットとショート丈のコートを夫に買ってもらう。遅い誕生日プレゼントだ。どちらも辛すぎない辛口って感じで気に入ってる。夫はセーターと靴を買っていたが、家計に請求されなかったから自腹ってことでいいのかしら?うふ。あと、サクにダウンを。合計すると40kほどの買い物だったが私の(そして家計の)財布はほとんど痛まなかったわ、ほほほ。、前に訪れた時は、大半の時間、ベビーカーに収まっていたサクだが、あれから半年ほど経った今、モール内をよく歩き回り走り回ること! どんな本能が刺激されるのか、特に階段を見つけると目を輝かせる。疾走しながらもLEGOショップを見逃さないのはさすがだった。ハッとしたような顔でぴたりと立ち止まり、「おいで、おいで」と手招きしながら我れ先に入ってゆく。「ご自由にお遊びください」コーナーに小30分。その間、夫と交代で好きな店を回った。

●11月某日: 予報通り、寒い。午前10時でも10度以下。サクに中綿入りの上着を着せたが、公園に着くと、ボタンを外せと強く要求され、外してやると気合一閃(?)で脱ぎ捨てられた…。もこもこしていて動きにくいのが嫌だったのか。その後、随時「今ならまだ間に合う、考えなおせ」と呼びかけるが頑として聞き入れず。寒いという感覚はないのか。顔は寒そうだったが。急な寒さのせいだろう、公園も人が少ない。1時間弱で切り上げて帰った(子どもは当然、大抵抗)。何か見たい番組があるらしく、しきりに「ジャンプ! ジャンプ みる!」と主張されるが何のことかわからない。まさかと思ったがフィギュアスケートのことではないらしかった(なんとなくホッ)。加入している保険から手術給付金が入る。たったあれっぽっちの手術代に、この給付金。保険の担当者である元同僚(あ、とはいえ私が保険の仕事をしていたわけではないよ)も「ちょ、飲みに行っていい?」と半笑い。濡れ手に粟、ってことわざがぐるぐると頭を回る。い、いかん。通院費もかかった(これからもかかるだろう)し、最近タイヤ交換したりパソコン修理したり夫のスーツ買ったりもしたし、もろもろを考えるとちょっとしか残らないのだ。そう、ちょっと豪華な家族忘年会の開催可能なぐらいしか…にまにま。体操の内村航平、四連覇をイメージできる日(?)に入籍していたそうです。