ことば・6 満2歳0か月

前回の覚書から40日。読み返すと、40日でまたずいぶん変わってるな。

●「パパ」「ママ」をさかんに言うようになった。てか、どーしてこの段階まで言わなかったんだろう? 謎だ。今は、「あ、パパ、パパ、パパだー」「みてみてー、ママ―」「ママ、みーつけた」などなど、パパママの大安売りですよ。あと、「じぃじ」「ばーちゃん」とかもわかってて、よく言うね。

●言葉による要求をしっかりとするようになった。

  • だっきょ!(抱っこしろ)
  • こっち! / あっち! (指さして、そっちの方向に行け、と)
  • いっしょ! (一緒にやれ)
  • のんのん / おんり (乗りたい、降りたい)
  • あけて! おきて! みて! 
  • ちがう! (俺の望むとおりのことをやれ!)
  • もっかい! (もう一回) 
  • (それでもう一度やってあげると)さいご! (最後にもう1回、の意。これが終わると、いちお納得してやめる)
  • かして!

かして!は正確な「貸す」の意ではなく、「ちょーだい」の意。「はい、どーじょ!」という言葉で「ちょーだい」を意味することも、まだ並行して続いてる。

●二語文。

  • みてみてー、はっぱ! 
  • じゃじゃーん、しんかんせん!
  • ねーねー、ぎゅーにゅー!
  • あ、わんわんだ!

みたく、最初の段階では、頭に注意を引くような語(間投詞)を付ける発語が多かった。「二語を続けてしゃべる」ということができるようになった、という感じ。

徐々に文法的な二語文も出てきて、

  • さんかく、かしてー
  • プィン、おいしいー
  • おちゃ、おっきーねー
  • ヤクゥト、む! (ヤクルトを飲みたい)
  • チュゥチュゥ、べぅ(ちゅるちゅる=麺を食べたい)
  • バシュ、のんのん(バスに乗る)
  • グチュグチュペー、すぅ!(ぐちゅぐちゅぺ、をする)

など、言う。

●二語文を言い始める前に、「○○だねー」「○○だよー」「○○ねー」など、自然な感じでで終助詞をつけて喋るようになったと思う。

●それで思うのは、日常会話での「単語や文節の区切り」についてはもう完全にマスターしているのだな、と。大人同士でしている会話に、「電車」とか「冷蔵庫」とか自分が知っている単語が出てくると、すかさず「でんしゃ」「れーぞーこ」とピックアップしてつぶやく。それは、(子ども向けというわけではない)テレビ番組などを聞いていても同じ。

●おそらく、自分が知っている語だけじゃなくて、たとえば「しあさって試験会場どこだったっけ?」とか、「ヤマダ電機のポイントの有効期限まだだよね」とかいう会話であっても、「しあさって」「試験会場」「どこだったっけ」「ヤマダ電機」「の」「ポイント」「の」「有効期限」「まだ」「だよね」ぐらいで意味の区切りがあるということはぼんやりとわかってるんじゃないかと思う。

●サクにとっての身の回りにある「モノの名前」についてはほぼ言えるようになった感じ。

  • 食べ物・飲み物。ごぁん、たまご、おにぎぃ、ヤクゥト、ヨーグゥト、アイシュキーム、おちゃ、ぎゅーにゅー、ちゅぅちゅぅ(麺)、せんべい(クッキーもせんべいという)、バナナ、みかん、すいか、ぱーぷぅ(パイナップル)、ぶどー、いちご、メォン、ジュース、ハンバーグ、えび、トマト、にんじん、だいこん、なす、かぼちゃ、きゅーぃ(きゅうり)、たまねぎ、キャベツ、レタス、もも、おさかな(切り身でも干物でもわかる)…
  • 日用品。コップ、スプン、ぼーし、くつ、おむつ、ズボン、くぅした(靴下)、はさみ、しかく(折り紙)、ボール、ぞーさん(じょうろ。象の形をしている)、せんぷーき、めなね(メガネ)、テレビ、れーぞーこ、はぶぁし、のんのん(ベビーカー)、もしもし(ケータイ)、おべんとー、かさ、タオゥ(タオル)、せんたく、そーじ…
  • おもちゃや、彼にとって興味のあるもの。でんしゃ、しんかんせん、トァック、ひこーき、ふね、ばたばた=ヘェコプタ、バス、くぅま(車)、しょーぼーしゃ、きゅーきゅーしゃ、しまじぉー(しまじろう)、りーちゃん、コッシー、オフォスキー、しおぃちゃん、もくじぃ、わんわん、ぱっこぉりん、アンパンマンバイキンマンドキンちゃんはなかっぱ、マゥマゥモィモィ(マルマルモリモリ)、こーのぼぃ(こいのぼり)…
  • 動物や自然。うさぎ、ぞう、りす、いぬ、ねこ、らいおん、パンダ、ペンギン、とら、ありさん、かぶとむし、かたつむぃ、てんとむし、ちゅりっぷ、おなな(お花)、おしさま(太陽)、きらきら(星)、あめ、にじ…


●抽象概念もかなり理解していて、言葉でも表す。まぅ、さんかく、しかく、おっきい、ちっちゃい、あか、あお、みどり、ぴんく、きいろ、はんたい…

●擬音語、擬態語も正確。まぜまぜ、ぴかぴか、ちゃぷちゃぷ、ごしごし、つるつる、ふきふき、ぴーぽぴーぽ、しゅかしゅか、ぐちゅぐちゅ、ばちゃばちゃ…

●の割に、動詞は少ないなーと思う。あいた、とぇた(取れた)、できた、みつけた、おちた、こぼした、のむ、たべる、ぐらいかなあ。

●否定形は、「あかない」が断然トップで、「とれない」も言うけど、「あかない」で代用することもある。


●のんのん(乗る)、ちゃんこ(座る)、ねんね(寝る)みたいに擬態語とか幼児語で言ってるのを含めればだいぶ増えるのか。ちゅるちゅる、とかしゅかしゅか、とかも、「麺を食べる」「はみがきをする」という意味で用いていたりするしね。つまり、ふつうの動詞より、擬音語や擬態語のほうが、理解しやすく、発しやすいんだろうな。

●あいさつや間投詞、感情表現など。ばいばい、おはよ、こんにちは、ありがとー、おしゅみ(おやすみ)、うわー、すごーい、じょうず、あぇ?(あれ?)、そうだ、ごめんごめん。「ごめんごめん」は、ごめんなさい、の意味ではなく、「あ、そうだー」って感じのニュアンスで超軽ーく使ってる。