サク絵本: File 0

くっついた

くっついた

2歳になった記念シリーズ(?)

母たる私が基本的に吝嗇だしモノを増やすのも嫌いなので、サクは第一子にしてはおもちゃを持っていないほうだと思う。絵本にしても、お友だちの家に行くと、「1歳で、2歳でこんなに!」と驚くほどすごい蔵書数だったりするけど、サクはまだまだ数えられるくらいしか持っていない(それでも夫は「多すぎるんじゃない?」と言うが)。

自分は33歳の今に至るまでたくさん本を読んできたし、今でも我が家の本棚はけっこうな規模なんだけれど、あるときから「実家を物置代わりにする」ってことをきっぱりとやめたので、子どもの頃に読んでいた本は絵本1冊を残してすべて処分してしまった(その1冊は、幼い私に繰り返しそれを読み聞かせていた私の母が彼女自身のために残しているものである。もちろん、私もその絵本のことはよく覚えているけれど)。

それだけたくさん(まあ1,000冊はくだらなかったよね)の本にさよならできたぐらいなので、「自分の子どもには絶対にこれを読ませるわ!」なんてこだわりもない。そもそも、サクを読書好きにしようとも、特に思っていない。私にアイデンティティーというものがあるとするならば、それはこれまで読んできたさまざまな本たちに影響されて確立してきた部分が少なからずあると確信するけれど、そうやってできあがった自分は、特にすばらしい人間なんかじゃない。むしろ、「少年ジャンプに連載されてたマンガ以外では…うーん、50冊も読んだかどうか…」という夫のほうが、よっぽどよくできた人物だ。

なので、ごく普通…か、まあそれよりはいくぶん下かな?というぐらいの情熱(のなさ)で、子どもに絵本を与えたり、読み聞かせたりしています。まあ確かに、長い人生、「今の気持ちは誰とも分かち合えない」という孤独や、「もっともっと広い世界を知りたい、でもとりあえずお金もなけりゃ自由もない」という好奇心をもてあます時期もあるし、そういうとき、本ってすばらしい友になってくれるから、好きになっといて損はないのよね。まあ、好きになりすぎると、ところどころ弊害も出てくるんだけど笑。

と、読書好きの正直な気持ちを長々と前置きしたところで、次項からサクの絵本のことを具体的に。