朔太朗的日常:満2歳0カ月

2歳になった!
●いっちょまえに主導権を握る。

  • 冷蔵庫を指さし、「あいしゅき!」(=アイスクリーム)、「ヤート!」(=ヤクルト)など連呼してアピール。そりゃもうおそるべき根気で言い続け、何がどーでももらえない、とわかるとひっくり返って泣く。
  • 「えびし!」(えいごであそぼ)、「ないないばー!」(=いないいないばあ)「しまー!」(=しまじろう)など、見たい番組を指定。ちなみに、オンタイムの番組を見せているときは言わない。テレビが消えているときか、あるいは、私がDVDのリモコンを操作したのち、サクさんのご意向と違う番組が始まると言い出す。テレビ放送、ハードディスクに録画してる番組、ロムして見るDVDの違いが、なんとなくわかっているようだ。
  • 私が手にしているものを観察、堪能したいときは、必死に手を伸ばしながら「はい、どーじょ! はい、どーじょ! はいどーじょはいどーじょはいどーじょ…!」と連呼。「ちょうだい」を覚えんのかい。
  • 歌を歌っていても、ごはんを食べていても、「つぎはー」が頻出。新幹線の歌を歌い終わったあと、「つぎはー、ハオハオ」(←そういう歌があるんです)と次のネタを提供したり、ごはんが進まないのでスプーンをとって白ごはんを食べさせると、「つぎはー、ぼちゃ!」。かぼちゃを食わせろという指示ですよ。こらー自分で食わんかい。
  • 「ちゃんと!」(=ちゃんこ)と言って「おまえも座れ、腰を据えて俺と遊べ」、「しかく!」と言って「折り紙を折れ」とご命令。しばらく放っておかれると、足元に寄ってきて「だっきょ!だっきょ!と抱っこをせがみます。
  • あるとき、ちゃぶ台に色とりどりのごはんとおかず(夫の作)を並べ、「さー食べようね、いただきまーす!」とすると、いきなり「せんぷーき! せんぷーき!」と言いだした。暑くなったのでそばで扇風機をまわしながら食事をすることが多いのだが、その日は涼しかったので、扇風機は寝室に置いたままだったのだ。「え、持ってこいって言ってるの?」果たして扇風機を運んで定位置に置くと、スイッチオンしなくても、満足そうにごはんを食べだした。子どものこだわり、うぜぇぇぇぇぇ!(かわえぇぇぇぇぇ!)

●プリントアウトしたものでも、ケータイでも、写真をスライドショーすると、次々に当該の画について描写。「あ、ぼーし」(=帽子)、「あ、しゅー」(=すべり台)、「あ、パパ」など。食べ物が写っていると「おいっしょー!」(=おいしそう)と言う。私が、鏡に映るサクと自分に向かってケータイのレンズを向けて撮ったものには、「チーズ!」と言う。

●そして、すごく面白いのは、2泊3日の沖縄旅行でのホテルの写真を見ると、「たかーい!」と言うこと。それは、吹き抜けのロビーを昇降するカプセル型のエレベーターを見てサクがさかんに行っていた言葉なのだが、ホテルの室内の写真を見てもそう言う。沖縄のホテル=エレベーター。海の写真には言わない。また、私と夫、双方の実家で撮った写真について、「じーじ」(=夫方の祖父)とか、「ばーちゃん」(=私の母)とか言うのだ。むろん写真の主役はサクなので、小さく写り込んでいるだけの実家の背景なのだが、まったく正しく言い当てる。実家近くの広場、とか、小道、とかでも。

●そんないっちょまえなサクだが、なんだかこわがり。今ふうに言うと、「びびり」って奴ですな。

●テレビを見ていても、それっぽい効果音等で、何か大きなもの・怖いものなどが出てきそうな雰囲気を察すると、ダーッと走って離れてソファの影に隠れてそーっと見てる。予想外の音を発したり動きをしたりするおもちゃを怖がる。怖さにもいろんなパターンがあって、「怖いけど見たい」「一定の距離があればだいじょーぶ」「同じ室内にいるのすら嫌(走って逃げて別室に籠もる)など。

●最近いちばん怖がったのは、球場でいっせいに膨らまし投げられるジェット風船。あまりが家に1個あるんだけど、それを見るだけで顔がこわばり、私が膨らまし始めると、逃げ出す。怖がる顔が本当に怖がっててね〜、ってあたりまえのようだが、「恐怖」という感情ってけっこう高度だよなーと思うのだ。

●それで、寝かしつけようとしてもキャッキャと遊び続けたりすると、「サクちゃん、そんなにいつまでも遊んでたら、風船おばけが来るよ〜〜〜」とおどろおどろしく言ってみた。さっと表情が変わり、動きが止まった。「いい子でゴロンしてねんねしてたら、風船お化け気づかないからね。ねんねする子は、ママが守ってあげるから、ゴロンしてねんねしてごらん」と続けると、寝転がったー! 高度、高度だ〜〜〜!

●ほかにもある。ごまかす。鬼のいぬ間に…と、ケータイやら財布やらをいじくり倒しているところに鬼(私だ)が戻ってくると、走ってきて「はい!」とそれを手渡す。「ぼく悪いことしてないよ、もってきてあげたんだよ〜」とでもいうように。あるいは、パッとそれから手を離し、「あ、そうじき!」とか「あ、せんぷーき!」とか、「あ、しんかんせん!」とか(←どこにも見えないものを言ったりもする)全然違うものを指さして気を逸らそうとする。

●まだある。こそこそする。私が洗面所で化粧などしていると、リビングのドアがばたんと閉まる音。そーっと近付いていって覗くと、扉の向こうで冷凍庫の扉を開けて中をまさぐっているちびっこがひとり…。そのほか、私が歓迎しないとわかっていることは、部屋のすみっこや死角に行ってこっそりとやる。気づかないふりをしていると、「気づいてない? 気づいてないよね?」と私の顔をうかがいながらそーっと遠ざかり始め、一定の距離ができるとすたこらさっさと早足で去っていくのが面白い。

●寝かしつけの話に戻る。夜の授乳をやめて1か月以上。寝かしつけはまあいろいろ..。最初は、寄りそって腕枕して、包むようにしながらトントン叩いて寝かしつけてたんだけど、最近、そうするとすぐゴロンと寝がえり打って逃げられる傾向。ちぇ。子守唄…とか、今日のできごとを振り返って話しかける…とか、覚えている絵本のフレーズを朗詠…とかいろいろこころみるんだけど、暗闇の中で目をキラキラさせて聞いている。結局、自然な眠気がやってくるのを待つ感じだ。ゴロンゴロンと何十回か寝返りを繰り返しながら寝る。ま、なんでもいいよ。朝までぐっすり寝てくれてるから…!

●朝までぐっすり寝るようになったから…ってわけじゃないだろうけど、「コイツ、なんか最近重いよね」って夫婦で意見の一致をみて、久々に体重を量ってみたら、10kgだった。つ、ついに…! 1歳半健診で周囲の子が軒並み10kgを超えてるのを見ながら、「8,900g」と記録されたちびっこサクが、ついに大台。とはいえ、その後、起床時や空腹時、はだかんぼう(吸水後のおむつなし)で測ったりすると、9.7とか9.8とかいう数字が多かったので、まだまだ断言はできない。が、確実に増えてる。身長も測りたいな。こちらもずいぶん伸びた気がする。「そ、そこも届くか?!」てことが頻発してるし。

●鉄棒にぶらさがって遊ぶようになった。すげーうれしそう。私が「なんちゃってリトミック」すると異様に喜ぶ。今までは単なる積み木のようにして遊んでいたひも通しのおもちゃを、ひもに通して遊ぶように。けっこうなスピードでやる。

●初めて床屋で散髪をした。毛虫(?)に刺された。

●おかずをあんまり食べない。食べさせようとしても口を真一文字に結んで顔をそむける。必然、チャーハンとかたきこみごはんとか焼きそばとか具だくさんうどんとかにして食べさせることになります。いいか悪いかっていったら悪い傾向なんだろうけど、まーあんまり気にしてなかったりする。そのうちまた食べるようになるだろう、と思っている。日々成長。その過程のひとつだよ、たぶん(おおらか? おおざっぱ?)