『むかつく二人』 三谷幸喜・清水ミチコ

むかつく二人

むかつく二人

J-WAVEで2005年4〜11月に放送されたラジオ番組をもとにつくられた本。ずっと読もう読もうと思いつつ時が過ぎていたのだが、ようやく「今だ!」てタイミングがきて図書館で借りました。三谷幸喜清水ミチコ。面白くないはずがない。ふたりともが奇人・才人であることは言うまでもないが、ふたりの相性がすごくいい感じがする。三谷さんて、清水さんにせよ小林さんにせよ、その人自身、ユニークで個性的なんだけど包容力もある、て感じの女性と一緒の時が一番ラクそう。実際、この本で語られているところによると、清水ミチコ小林聡美はCMなどもかぶっているそうです。てか、ミッチャン的に「これ、どう見てもあたしがやるところでしょ!」てCMを、片っ端から小林聡美がとっていくらしい、ポポンSとか(笑)。

そう、この本には小林さんの話題が普通に出てくるんだよね〜。そのたびに、「そうか、このころはまだ、“私のことを書かないで&言わないで”令はまだ出ていなかったんだな…」なんて思ってしまうゲスな自分がいてイヤで、気にするな気にするなと言い聞かせながら(つまり超気にしながら)読みましたが、ともかくとして面白い本でしたよん。三谷さんのエッセイ「ありふれた日々」でも触れられていた、三谷幸喜清水ミチコ椎名林檎平井堅一青窈などそうそうたるメンバーで行ったというカラオケ話は、どこで聞いても(読んでも)面白いな!

ところで、構成作家って、どこまで構成するもんなんですかね。この番組にも構成作家はいるけど、三谷さんも構成作家出身だし、とはいえ多忙な彼が毎週のラジオ番組の詳細な台本までは書かないだろうが、やはり話の細かいところは、出演のふたりに委ねられてるんですよね。トピックと時間配分とオチ、ぐらいは最低決まってるだろうなあ。この番組に限らず、その辺の比重とかって、知りたいなーって思う。

ちなみにどーでもいいけど、子どもの下ネタみたいな話題もけっこうあって、しかも、それが妙に盛り上がってたり、回が変わってもリピートされたりなんかして、なんか、いかにもラジオだなー、って感じでした。笑いました。