朔太朗的日常:満1歳11か月

写真: ひこーき のって おきなわ いったよ!

●くるまとかでんしゃとかにやたら興味をもっているふしは3,4か月前からあったのだが、この月、突如としてやってきた「しんかんせん!」ブーム。乗せたことないぞ、このあたりを走るわけじゃないぞ、教えた記憶もないぞ?! テレビだろうなあ。しかし、「おかあさんといっしょ」で新幹線の歌をヘビロテしてたのは、1年以上も前。今では、1か月に1回流れるかどうか、てぐらいの頻度なのにな。不思議だ。

●家でのサク用のコップが、「しんかんせんくん」で(あるんですよ、そういうキャラクターが、サンリオに)、うすうす「これは…これはたしか、あの…」と思っていたようなのだが、夫の実家に帰って、愛知の甥っ子たちが残していったおもちゃを見たときに、サク、突如として覚醒。

●「しんたんしぇん!」 「しんたんしぇん!」と果てしなく連呼し、 「♪しんたんしぇんで、どーどどー!(新幹線でゴーゴゴー)」の歌を歌いまくりですよ。繰り返すが、テレビでヘビロテしてたのは1年以上前(サクが1歳になる前)、今では、月イチ程度で流れるのみ。どうして覚えてたのか、と。もうね、その日だけで100回くらい聞かされたからね、マジで…。

●バスも好きだけど、この辺ではあまりにも珍重性がないので(西鉄バスはバス保有数日本一です)、ちょっと「あ、バスだね、今日もいるね、うん」て感じにはなってきたかな。電車は大好き! テレビでも電車が出てくるとものすご食いつく。ひと月ぶりくらいに実際に乗る機会があったときの興奮ぶりたるや…。ホームに車体が姿を現すと、「でんしゃ!」「きたーっ!」「うわーい!!」「やったー!!」「でんしゃーーーっ!」と、指さしまくり、拍手しまくり、喝采しまくりですよ…。

●まあそんな姿も親ばか的にはかわいいんだが、困ったのは、そのあとから、駅方面に行くと、やたらと私の手をひっぱり、階段(駅は高架になってる)をのぼって、ずんずんと改札口に向かっていくこと。わかってるんだね、その先に電車がいるってことを…。「今日は電車ないんだよ」と断ると、ひっくり返って猛抗議。

●そんなふうに、記憶がしっかりしてきているんだなあ、と思うことはしばしば。

●八百屋に行こうとした夫は、サクに手をひっぱられて八百屋=表通りから一本道を入ったところにある公園に連れ込まれたらしい。

●先述の甥っ子の新幹線のおもちゃをもらって、帰宅したその夜、さんざん遊んだあとで、サクの目の前で私がそれを、とある棚の扉の中の、とある籠の中にしまった。翌日、見ていたテレビで電車の歌が始まった。サク、一目散にその棚に走って扉をあけ、籠から新幹線を出してきた。ただ一度見ただけのことでも、覚えてるんだな。もちろん、愛してやまない新幹線のことだから、シナプスがぎんぎんに繋がってるんだろうけど。

●2−3カ月ぶりだよね? ていう歌でも、よく覚えていて一緒に口ずさむ。

節句のころ、夫の実家で立派なサクタローこいのぼりを立ててくれていて、大のお気に入りになった。家に戻ると、いろんな魚たちがピースになっているパズルの中から、いそいそとふたつ、持ってくる。見ると、確かに、こいのぼりに見えんこともないかな…ていうピース(細長くて、うろこがいっぱいついてる)。手に高く掲げ持って、「おっきーねー」「きぇいねー」と、こいのぼりを見上げながらママが言ってたことばの真似っこ。

●機嫌良く遊んでいる姿を見るのは面白い。電車のおもちゃの上に、アンパンマンキューブやら、型はめおもちゃの動物の形のピースやらを乗せて走らせてみたり。ママのスニーカーソックスを両足に履いて、(サクにとっては大きいから、履きやすいんだろう。自分の靴下は自分では履けない)ご満悦の表情で歩き回ったり。「いってあー(行ってらっしゃい、の意)」と言って、おもちゃをいっぱいに詰め込んだ紙袋を後ろ手に引きずりながら歩き、その辺を一周して「たーまー(ただいま)」と帰ってきたり。この、荷物を後ろ手に引きずる、ってのは、沖縄から帰ってきたあとにやるようになった。スーツケースをゴロゴロしてたことのマネだと思う。

●自分にとって都合のいい指示をされると、「はーい」とかわいい声で返事をするようになった。「ヤクルト飲む?」「はーい」、「それ(お菓子)貸してごらん。あけてあげよう」「はーい」みたいな感じ。「歯磨きしよっか」とかはもちろんガン無視。「おむつ変えようか?」には、やっぱり歓声をあげながら走って逃げて行きます。

●あと、脱ぐね。ちょっと目を離すと全裸になってるときがある。おむつまで脱いでる。裸体を露出して見せびらかしたいわけではなく、脱ぐこと自体が楽しいんですよね、サクさん…? ま、すっぽんぽんになると、風も気持ちいい季節ですしね…。

●外では、もちろん遊具や砂場でも遊ぶんだけど、観察みたいなことをよくするようになった。きっかけは、たんぽぽの綿毛をフーッてするのにハマってからだろうか。夫の実家の庭でカエルを見たってのもあるな。花を摘んで集めたり、地面や、樹皮を観察して「あしさん!(ありさん)」と言ってじーっと見つめたり。知らない虫のことは、全部「てんとーし!(テントウムシ)」と言う。

●この月齢のはじめの頃の手帳を見ると、「私がパソコンデスクに座ると、猛烈に怒って手をひっぱる」とある。その2週間後くらいのページには、「私がパソコンデスクに座ると、どーにかして自分も椅子の上にのぼってくる」とある。そして今では、前からも、後ろからも横からも、と、いくつもの登り道を確保している…。

●なかなかに警戒心が強く、好き嫌いもはっきりしているサクさん。見た目が怪しいもの、ちょっと唇につけて違和感のあるもの、一口入れたらまずかったもの(すぐに吐き出す)など、一度「これキライ」と思ったら、決して口を開きません。果物を全然食べてくれないのが私の悲しみ。メロンも桃も食べない。や、そんなものは食べなくてもいい(買わないし)。バナナとかりんごとかみかんとかは食べなさいよ! 果物は、栄養がとりやすいんだから!

●野菜には好きなものもあって、まあ子どもがかぼちゃを好むのはわかるんですが、だいこん、にんじん、玉ねぎをむちゃくちゃ愛しているのに我が子ながら不審を覚える。私がネギ女になったのは成人してからだったがな。わかめもすごく好きみたいで、味噌汁のわかめで釣ってごはんを食べさせている私…。ま、いいけど。不思議なのは、じゃがいもが嫌い。だって、フライドポテトさえ断固拒否ですよ?! そんな子どもいるか?! ま、いいけどさ…(そういえばポテトチップスは食べてたな)。

●でも、「サクはこれ、嫌いなのね」て決めつけちゃいけないんだね。ある日ふと、どうした拍子にか心が動いて、食べるようになったりするんだ。海苔もそうだったし、団子も、たけのこも。時々は促してみるべきなんだろうな。

●ちょうど1年前くらい、「こぶじいさん」とか「ちょちちょちあわわ」とかの歌に合わせてポーズを始めたとき、なんてかわいらしいんだろうと思った。その後、Eテレ「いないいないばあっ!」の「わーお!」の体操(けっこう長い)を上手にできるようになったときも感動した。今は、歌。ママやテレビが歌うのに合わせるのはもちろん、自分が歌いたい歌を、自発的に歌う。たどたどしい割舌とメロディーがかわいくてたまらない。

●今月のお気に入りの歌は、もちろん「しんかんせんでゴーゴゴー!」。それから、5月の「おかあさんといっしょ」のヘビロテ「パンパパ・パン」はすごかったですね、ママ友のみなさん。あれ始まると家事の手も止まってたもん、私。あとは「いないいないばあ」でやる「かいじゅうオッスの歌」。歌いながら「おっす!」とちゃんと頭のボタンを押す。かわゆすぎる! あと、「ぼてじん」、「ハオハオ」、「物語は続いてる」、もちろん「でんしゃだいすき」など。刷り込みって恐ろしいもので、キリンジの歌も覚えつつある。兄・高樹の歌でノリノリで踊る1歳児…いいのかそれで…。

●そして今月の一大トピックと言えば、断乳(もどき)。あら、カッコつきだわ。これについては既に詳しく書いているので、別項でアップします。結果をいえば、今でもおっぱい大好きサクなんだけど、ママは大変、楽になりました。