『運命の人』最終話

第5話以降、裁判が始まるころからですかね、見るのやめてた。傲慢で独りよがりな弓成を巡ってもつれる男女の愛憎や家族関係…ってのにどうも興味がもてず。

画面キャプチャつきで丁寧にあらすじを解説してくれるサイトがあるのでそちらを読みながら、「うん、見なくて正解」と確認する週が続き、さて最後はどうなるんだろう?と久しぶりに見てみると、なんとここでやってくれましたTBS、最終回2時間スペシャル! この程度(失礼)の視聴率でもやっちまうところが、フジとTBSとの違いですな(別にどっちも褒めてません)。

でも2時間もやったのに、面白かったよね。なんといっても美波の起用が大きい。彼女が出てくると画面にひきつけられた。魂を感じる芝居。全体、なんかいきなり社会派になってたけど、もうちょっと前からこっち路線でやってほしかったな、と。

ご本人のクレームが実ってか、ナベツ…いや、山部がかっこいいのなんの。明らかに当初とキャラ変わってるとこあるよね。大森さん的にはおいしかったのかな。

弓成はニントモカントモな人物なんだけど、傲慢なのに孤高にもなりきれない…みたいな難しい人間像が支離滅裂にならないというか、人間くさく立体感のある造形になってるところが、役者モックンの力だなーと思った。真木よう子の個性はこれからも需要あるんだろうな。それが仕事といえばそれまでだけど、三木昭子みたいな役をやるのって、ストレスたまったんじゃないかと思う。おつかれさまでした。柴本幸をチラチラ見られたのも、ひいき筋としてはうれしかったことである。