2011/12フィギュアスケート グランプリファイナル

新聞で、「浅田 グランプリファイナル欠場」の見出しを見て、頭をガツンと殴られたような衝撃があった。翌翌朝、お母さんの訃報に接した。長い闘病生活だったらしいから、ご家族はずっと、余人には窺い知れない思いをしてきたのだろうと思う。心からご冥福をお祈りします。真央さんがいつかまたリンクに戻ってきたときには、それが世界中のどこであっても、たくさんの暖かい拍手が送られるだろうと思う。その日まで待っています*1

なので、何やらどこかぼんやりと見てしまった感もあるファイナルなのだが。

女子。5人というのはやっぱり淋しい。SPではかなりまとめてきたお姉さんたちも、FSにはそろって苦戦した感。シーズン途中の戦いなんだな、てことを実感させられた。しかしみんなみなぎってたー!

カロさんにしろあっこさんにしろ、ミスのあとでもシュッとしてて目の輝きが全然衰えないベテランさんたちには、格ってもんが備わってる。カロさんの今季のプログラム両方好きだ。大きな動きで滑るのの、なんと映える人でしょう。両大会優勝でファイナルに乗り込んできたトゥクタミシェワは、初めてミスを散りばめた形になったけど、ミーシンコーチのびくともしてない様子が頼もしかった。新衣裳の色が斬新! 足を痛めているらしいシズニーが、演技後リンクサイドで待っていたダンジェンさんに抱きしめられながら何か長い語りかけを受けていて、キスクラでも涙を浮かべているように見え、こちらまで悲しい気持ちに。

男子。SP5位で迎えたFSでの大輔さんの爆発するアムール(?)。こういう、追いつめられての「いっちょ、やったりますか!」的な演技を見せる彼を、もう幾度となく見た気がする。役者、といったらアスリートの彼に対して失礼だろうが、思わず「千両役者」なんて言葉も浮かんでしまいます。最後のステップで近くに来たときなんか、長光コーチまでもが「ひゅーひゅー!」と、このいい男に熱狂してるようだった。続く羽生くんも、いつ見ても「青い炎」的な演技を見せてくれる。彼がいるのといないのとでは、試合の華やかさ、緊張感ってもんが違ってくるなあ、と最近思うのである。

そして、どの選手も、演技終了直後には、まことに趣き深い“素の表情”を見せてくれるものであるが、彼は毎回、とりわけすごいです。極度の緊張が解けた瞬間、今回、彼から出てきたポーズは・・・なんとアッチョンブリケ!!! 萌え殺される〜!!!

連覇(3連覇だっけ?)のPチャンは、さすがのSS技術なもんで、まあ実際、出てきて滑っただけで優勝ってのに近い感じにはなります。試合が面白くなくなる、という向きもあろうけど、これはもう致し方ない。あと一人を残して高橋が暫定トップ、というところで、夫が「あとは、昨日同様、マリオみたいに壁に激突でもしなければ、やっぱりチェンが優勝ってことか」と凄い所感を述べていた。マリオって。しかも、チャンですから! チェンは中日。

*1:これ書いた時点では明らかになっていなかったけど、全日本のリンクに立つようです