神無月の八

●10月某日: 産後初めて、サクを留守番させて夜遊び。帰福中の親友と待ち合わせて飲む。再会も大人の時間も楽しみで、かなりのイベントとして心待ちにしていた。マンションの下で合流した夫と手をつないだサクに「バイバイ」と手を振って歩き始めると、「うわーん」という声が背中に響いてズキンとするも、そこは夫が一緒だし、まあ遊びに行くってのもあるしで気分をすっきり切り替えて待ち合わせ場所へ。ゾロ目になっても地獄のミサワ(知らない人は検索してみてください、抱腹絶倒必至、しかも前田敦・・・以下自粛)の話題なんかで盛り上がり、あと3時間は余裕でしゃべれそうであったが、いちお母なんで9時には撤収。帰宅して抱きしめるわが子のかわいさ、愛おしさよ。聞くと、やはり特に動揺なくパパと普通に過ごしていたらしい。

●10月某日: サク、階段の昇り降りをマスター。駅に続く広場にちょうどいい高さと数の階段があり、ふいに「チャレンジしたい」という思いが芽生えたらしい。手をつけばひとりで昇るのは割と容易にでき、次はすぐに降りようとする。同じように前向きに手をつくようなそぶりも見せたが、「危ないよ」という私の言葉は理解できたのかどうか、なんにせよ「それはちょっと無理そうだな・・・」と悟ってくるりと体の向きを変え、後ろ向きになって足から降りる姿に軽く感動。途中、一度失敗してちょっと痛い目にあい泣いたものの、すぐにまた再チャレンジ。昇っては降り、昇っては降り。一心不乱とはこのことでしょう。図書館で面白そうな本を発見してテンションが上がる。姉が来て、サクにセーターをプレゼントしてくれた。