こんなん買っちゃいました〜

夏はあまりに暑いもんだから、ゆるゆると好きな作家の好きな本を読んで満足してたけど、涼しくなったら急に冒険心が沸いてきた。食わず嫌いをたまには克服してもいいんじゃないかと。つねづね、私の読書はあまりにも偏り過ぎなんじゃないかと気になってはいたのだ。昔はもっと雑食だったのに、三十路を過ぎてから理想が高くなったっていうか選り好みしすぎっていうか・・・知らぬうちに良き出会いを逃しているのではないかと。

こわごわながら、一度、手合わせ願いたい(?)作家はいろいろいる。万城目学有川浩、北沢秋、柴田よしき、桜庭一樹瀬尾まいこ(←おすすめありがとうございました)、沖方丁畠中恵、高田郁。朝吹真理子の「きことわ」や中島京子の「小さいおうち」も文庫化を待つか図書館に予約するかして読みたいところ。そういえば、藤谷治の「船に乗れ!」予約してるけどなかなか順番がまわってこないな〜。はっ、治といえば、橋本治の『双調平家物語』も、来年までに読もうと思っていたのに・・・。

ドラマの秋クールが始まるまでの今こそ、読書に集中すべきなのだ! 文学的な秋の夜長を過ごすべきなのだ! なのだったら、なのなのだ! と勇んで隣駅のおしゃれ本屋まで出張し、ほかにもいろいろツバつけて、ついでに珍しく子どもの絵本もチェック。

そんな私が帰路に携えていたのは、『TVBros.』今週号ただ1冊。

(↑ガンダムには縁のない人生を送ってきておりますが・・・)
えーい、後悔なんてないもん! かつてキリンジも連載をもっていたこの雑誌、いちど隅々まで読んでみたかったのだ。いま連載やってるのも、千原ジュニア清水ミチコ光浦靖子仲里依紗松尾スズキ箭内道彦・・・。じゅる(←よだれ)。なんとまあ、ほれぼれするほどの一貫性を感じる人選ではないですか。

舌なめずりしながら熟読にかかる。いや〜面白いわ。細野晴臣星野源の対談連載とかね、痺れる。買わないにしても毎週立ち読み決定。雑誌の「B−1グランプリ」があったら有力候補の一角だな。

これでもか!とばかりにサブカルちっくな情報をぶっこんだギッチギチの誌面。この雑誌の編集者には、「クーネル的にすっきりした誌面作ってる奴は一回氏ね」ぐらい思っといてほしいもんである。私はしがない一読者なんでどっちも好きですが、しかし、ブロスについていけるのは、あと何年ぐらいだろう・・・と遠い目にもなってしまった。内容のことじゃない、目そのものの話。わたし絶対、平均よりも早く、しかも激しく老眼になる気がするんだ・・・。