『江』 第31話 「秀吉死す」

●今回は、「秀頼の肌着の匂いを嗅ぐ」というのであったが、大河ドラマ等々において、秀吉の晩年の奇行をことさら具体的に描く風潮はこの先もずっと続くのであろうか。そりゃ、朝鮮出兵問題もあるし、奇行愚行は昔から言い伝えられてるものなんだろうが、なんか、いつのまにか「いいよね秀吉なら、こういう描写しても」って暗黙の了解になってるのもなー。新機軸を求めたい。この高齢社会ですよ。人は誰しも年をとればいろいろあるじゃないですか。

●三成史上もっとも小物な三成かもしれない本作品の三成だけれど、萩原聖人は演出に忠実にやってて好演なんだと思う。今日の「面白く、ございませぬ」とかね。石田ほどの男にそんなこと言わせるなよ!とも思うのだが、萩原さん愛すべき小物ぶりだった。

●今までの無駄遣いを一気に晴らすかのように、大竹しのぶに熱演を求めてた。

岸谷五朗、前からわかってたけど、本作見て、やっぱりうまいんだよな、とあらためて。ここ数年、あんまり見なかったけど(監督とかやってたせいか?)今後の仕事がどんな感じになるのか気になる。

●お茶々さまのせりふまわしがやっぱり好きだー! 胸に染み入るようだ。

●お初ちゃんも好きだ〜! 必然性の薄い息抜きシーンをを一手に担ってるんだけど、まんまと彼女に癒されてる私である。繰り返すけど、あの声なのに、全然気にならなくて不思議。私だけ?

●いっさいの先入観なく時代劇の扮装を見たら、向井理より斉藤工のほうが男前に見える件。

●秀忠はまだヒネ忠なのね。ツンツンしつつ仲良くなるのはこれからなのね。

●にもかかわらず、「妻として一心不乱に・・・!」と閨で宣言しているお江ちゃんがバカっぽくて(涙)。ヒネ忠さんのほうも、ツンツンしたあと布団をかぶってニヤケててバカっぽかったけど(笑)。しかしそのうちヒネ忠さんは一世一代のデレを見せてくれるのであろう・・・。

●まあ、「女子、宣言する」ってのは田渕脚本の手クセだからな〜。「わたくしは間違っておりました」「これからは○○として・・・」っての。篤でも何度ありましたことか。江では、保奈美さんも言ってたよね、大地康雄に。今後もあるよね。2,3週あとに『徳川の妻』ってサブタイトルが予定されてる。そこが怪しい!