『それでも、生きてゆく』第4話

おおお! 頭をがつんと殴られるようなラストだった。テレビ局は時々、「衝撃の最終章!」なんて冠を最終回の1週前の放送にかぶせたりして視聴者をドン引きさせるものだが、衝撃ってこういうことを言うんですよ。音もなく忍び寄って突如としてあらわれるから衝撃なんですよ。

風吹ジュンの子が、あかり(福田麻友子)一人だったとは・・・! 前回、「双葉がしっかり者でよかったわ、あかりならとても耐えられなかったわ」と微笑みながら語る風吹ジュン、それを強張った表情で見つめる時任三郎、という図はそういうことだったのか。

重い話だということは一目せずとも瞭然なので、視聴率が悪いのも頷けはするのだが。つまり、見る前から避けられているってことで。

でも、一目すると吸い寄せられるようなドラマだと思う。ラストの遠山家で繰り広げられた四者四様に凄い芝居・・・みたいな半端じゃなく緊迫したシーンはもちろんなんだけど、54分まるまるつらいわけではなく、なんか「抜き」のシーンみたいなのが散りばめられてて、そこで肩の力を抜きつつ、でも少しも見逃したくなくて吸い込まれるように見つめてしまうっていうか・・・。

脚本も演出も緩急のつけ方がすごい。しかも、「抜き」のシーンも、ただ「抜く」ためだけに存在するのではなく、すべて必要性があるんだよね。ドラマにとって。

行方不明になった看護師さんって。3人目の「mother」がこの先あらわれるのか?!