『ブルドクター』 第1話

立場を異にするふたりが対立しつつ協調するという関係が軸になるところを見せつつ、父親の過去とか、夫との関係とか、上司を蝕む酒毒とかいう伏線もちりばめた初回。

まあ中途半端な職業モノか、安易なお涙ちょうだい・ホームドラマに流れていくんじゃないかという不安と、いや橋部敦子の脚本だから何かを描いてくれるんじゃないかという期待とが、交差したまま次回以降に持ち越しだ。

このドラマで江角さんの評価が大きく変わることはないとして、石原さとみの唇って、本人サイドはもう完全に武器だと思ってるんだろうけど世間的にはどうなんだとか(わたし的には好きです)、吾郎ちゃんが当分いけ好かないキャラのままなのはつまんないなとか、そんなことを思いながら見てたんですけど・・・

っていうのは半分ほんとですが半分嘘です! 亀ちゃんが〜〜〜江角さんの夫の亀ちゃんが正視に堪えません!!!
なんか、恥ずかしいのよ! これは、身内がすました顔してテレビに出てるのを見守る感覚に近いような・・・

正直、映像での亀さんの最高峰って、いまだに武田晴信@『風林火山』(2007)だと思っていて、時代的ならともかく彼の演技はテレビドラマ的にどうなの?と思っちゃうんだが、単発が大いにせよ出演が途切れないのは、本人のプロ意識の強さとか費用対効果的に優れているとか、大人の事情もいろいろあるんだろうけど、「生活感のない役者」「巧まずしてクセをかもしだす役者」の需要があるからだろうとも思うのよね。

それが、今回やけに爽やかに仕事から帰宅。わが子の頭を撫でたり、妻と話をしたり、あろうことか夕飯の残りものをタッパーに詰めたり(だったっけ? 正視に堪えなかったので記憶が。とにかく片づけの一助!)と、なんだか所帯じみた姿を見せるじゃあありませんか〜! まあ、良き夫・良き父であろうとする傍ら、なんか問題というか、クセを抱えた役なんでしょうけどねこの先。