水無月の十三

●6月某日: とにかく暑い。8時半の朝食どき、すでにサクの頭が汗でびっしょり、シャワーを浴びた直後かのようだ。後頭部に手をまわしてさかんにかきむしり、機嫌もすこぶる悪く、食がすすまないまま30分以上。しかたなくエアコンをつけて部屋が冷え始めると落ち着いて食べ始めた。その割に、10時半に買い物に出ると、ベビーカーですやすや寝入ったけどさ。どうにかならないんですかね、ニッポンの夏。30度の今は風があればまだいいけど、今や真夏は40度近くまで上がるんだもんなあ・・・。

●6月某日: そんなわけで、夫に「こう暑いと、料理への情熱もますます冷めるわ・・・」とぼやくと、「それじゃ、もう皆無じゃないか」と正しく突っ込まれる。しかし、「明日は早く帰れそうだから、俺が料理しようか?」とふつうのテンションで続けるんだから、神様仏様うちの旦那様です。と言いつつ、自分で作りましたよ、ええ。暑さのあまりか錯乱して手順がめちゃめちゃになったが、味は及第点。

●6月某日: 午前中、私は台所で仕事中。背後のプレイマットでひとり遊んでいるサクが静かだなーと思ってふりむくと、おもちゃ代わりのマグネットを握りしめたまま、前のめりに突っ伏して寝てた! 寝かしつけって長くかかるとつらいけど、こうしてひとりで寝られるといじらしすぎるというか、ちょっと申し訳ない気分もあり、きゅーんとしちゃう。抱き上げて布団にうつしても起きず。よっぽど眠かったんだね・・・。