水無月の三

●6月某日: ついにサク、流血。夜、いつものようにいそいそとハイハイして私が作業中の台所に来て、つかまり立ちして収納引き出しを開けようとしたところ、足を滑らせて後頭部をしたたかに打つ。うわーんと号泣しだしたのを抱きとってよしよしと慰めていた夫が「うわっ血が!」と叫んだので頭を切ったかとさすがに青ざめたが、見ると、真っ赤な血は、大きく開けて泣いている口から、ダラーッと流れていた。転んだ衝撃で口中を切ったらしい。口の中の傷の治りは早いというし、ほどなく血も止まり、泣きやんでまた遊び始めたのでホッ。まぁこのぐらい、きっと序の口なんだろうね、今後を考えると・・・。

●6月某日: 前職の会社の役員人事が発表になっていたのに気付く。久しぶりにプロパーの取締役が誕生する見込みらしい。よく知っている人たちなので、ついにか〜と感慨深い。となると、その下のポストなんかはどうなっていくのかしら。出世競争、権力闘争、観察するのは興味深いのよね〜。

●6月某日: 平成22年生まれの子と親で参加するすくすく教室3回目。最初、町内ごとに集まって座るんだけど、「どうもどうもおはようございます〜」って感じになってきたよ。うちの町内、すごく人数少ないのだが笑。今日は保育園の先生たちがやってきて、講演?というほどでもないが子育てに関してのミニトーク?をしてくれたあと、子どもと一緒に歌を歌ったり、紙芝居と見せてくれたり。看護師さん、助産師さん、保育士さん、それからきっと介護士さんもだと思うけど、そういう仕事ってすばらしいな、と、親になってから前にもまして思うようになったよ。教室ではゴキゲンでハイハイしまくりのサクが帰りのベビーカーに乗せられる際に全力で抗議する姿を見て、ご近所のママ(こちらのお子さんはまだ7ヶ月)が「そ、そんなに嫌がるのね・・・」とびっくりしていた。

●6月某日: インターホンが鳴る。工事の業者さんだ。ちょっとした工事の日程について玄関先で調整していると、リビングで遊んでいたはずのサクがわぁわぁ言いながらものすごい勢いでハイハイしてきて、そのまま一目散に玄関のたたきに降りてきた。いつもは段差の手前で方向転換をして後ろ向きになり、足から降りるのに、前向きのままで、前足・・・じゃなくて手をついて。確かにサクをおいて玄関で話し込む(ってほど長時間でもなかったが)のは珍しいことだが、そこまで慌てんでも、ママは君をひとりにしてどこへも行かんよ。