卯月の七・ＧＷ前半

思い起こせば、高校・大学時代は飲食のバイトがかきいれ時でシフトに入れられまくり、会社員になっても、ちょうど繁忙期で深夜残業・休日出勤てんこ盛りだったりと、どちらかというとゴールデンなゴールデンウィークには縁のない人生を送ってきたもんだ。しかし、専業主婦になり、夫もカレンダー通りの勤務体系である今年もまた・・・とは。

連休初日の4/29、レベルファイブスタジアムで行われるアビスパ福岡の試合のチケットを、夫がもらってきた。すごく良い席で、しかも弁当つきだという。私も夫もサッカー観戦は10年以上ぶりという完全なシロウトだが、だからこそ、ＧＷという非日常っぽくていいじゃないか！と大乗り気になっていた。むろん、ちびっこサクは90分ももたないだろうから、騒ぎ出すまでの時間限定のつもりではあったが。

ところが、である！　連休前夜、親知らずが猛烈に痛み始めるではないですか！　うっすら虫歯になっていることは数ヶ月前の歯医者で指摘されていたが、麻酔に抵抗があったので、「卒乳までもってくれ」と祈るように歯磨きをしていたというのに。なんというタイミング。く・う・き・よ・め！

夜中の授乳後、じくじくとした痛みでなかなか寝つけず、ネットで休日診療を検索すると、意外と近くにある。朝、夫に相談すると、「朝一番で行くべし。サッカーはとりやめ」と即決。「抜歯するなら、昼メシはうどんかな（エミ註：博多のうどんにコシというものはありません）。明日くらいまで安静にしなきゃいかんのだよな」と、楽しいＧＷの幕開けの出鼻をくじかれて不機嫌になるどころか、超切り替え早っ！　

「いつまでも大事にとっとかないで、早くケリつけたほうがいい。連休中にこういう用事をこなすのはいいことだ」という、度量の大きな言葉に押されて歯医者の門扉を叩くと、一見、茫洋とした、しかしその実さばけた（なんたってBGMがレッチリのアルバムだった。リピート再生）先生に「痛んでる間は抜けないんですよ」と痛み止めを塗布されたのみで帰される。

それならそれで、とりあえず今夜は執行猶予ってことで美味しい食事でも・・・・・と（夫が）腕によりをかけようとしたところ、私の、そしてサクの大事なおっぱいが石のように固くなってきた！　乳腺が詰まりかけてる！　こんなこと今までなかったのに！　泣く泣く今度はサクを産んだ産院に電話するも、祝日で看護師さん助産師さんに余力がないらしく、「明日の朝まで何とか乗り切ってください」と気の毒そうに言われる。あうー・・・痛い・・・。

しかし、しょうがなく、言われたとおり、サクに吸わせまくり、自分でも絞りまくりで乗り切った！　翌日は静養。翌々日にはもはや宿願といっていいほど希求していた親知らず抜歯！　さばけた歯医者さんは腕も良いのか、麻酔少なめ、痛み止め服用なしでも耐えられた。

その間、炊事・洗濯・サクの風呂など夫は夫で大車輪の活躍。友だちに「良かったね〜ごはん作れるダンナで」と言われるまで気づかないくらい、あたりまえのことのように受け止めてたけどね！　結論：これはこれでありなＧＷ前半。後半に再起を期す！