卯月の五

●4月某日: うちのマンションは今、外壁などもろもろを工事中。がっちり足場が組まれて玄関前やベランダでも作業が行われている。「今日は、そううるさくない日でありますように」と祈ってお友達を呼んだが、そんな私をせせら笑うように、ちょっとした爆撃のように家の中に鳴り響く工事音なのであった。もう慣れているサクはともかく、あおいちゃんの反応が心配だったけれども、泣かずぐずらずでホッ。からんだりマイペースだったりの子どもたちを見ながらおしゃべりとおやつに興じる。

●4月某日: 夫も私も風邪ぎみでのんびり過ごす週末。洗濯槽を洗濯(?)すると、鬱になるほど汚れが出た。最近、靴下に穴があくブーム(?)が来ている。

●4月某日: 我が家では新聞は「とるもの」ではなく「買うもの」。震災以来、読んでいると胸がつぶれそうになるので買うペースが落ちていたが、今日買うと、長崎大の放射線専門家の奮闘や、内外の有識者の復興に向けてのインタビュー、企業の節電対策など、前に進むための記事もたくさんあった。当然、まだ予断を許さない原発の状況や、東電の補償スキーム、迷走する政府の復興対策本部についてなどの記事もあるが、それらを含めて、これからも見ていこうと思う。

●4月某日: ひさしぶりに育児サロンへ。サクより大きい子ばかり、つまり歩いたり走ったりしてる子が大半なので、最初はその勢いにかなり押されてキョトンとしていたサク。たくさんのおもちゃがあるのに、手元にあるものしか触らない。しかも、本人の中で流行している「ひとさし指押し」しかしないので、はたから見ると、なんだか暗い子(笑)。しかし30分ほどすると表情がゆるみ、足が動いてきて、最終的にはなんにでも突進するのを止めるのに一生懸命にならされた。

●4月某日: 夕方から急に風邪が悪化。熱が上がってきそうで戦々恐々としたが、そこまでは至らず。きのう夫が病院でもらってきた風邪薬を飲む(ほんとはだめですよねこういうことしちゃ)。最近ではないくらい早い時間に、しかもあっさりとサクが寝てくれたので、これ幸いと私たちも早く寝ることに。サクが目をさまして泣き始め、時計を見ると23時半でびっくりする。もう、かなり寝たな、って感じだったので。