2011年大河ドラマ「江」キャスト予想 結果その2 

主要キャストの発表が出揃ってきたので、この辺でまとめたいと思います。過去の予想記事については以下のとおりです。

で、決定したキャストと予想との一覧は以下のとおり。

役名 決定 予想
上野樹里
淀(茶々) 宮沢りえ 麻生久美子栗山千明比嘉愛未田中麗奈香里奈小西真奈美香椎由宇
水川あさみ 吹石一恵栗山千明石原さとみ水川あさみ木南晴夏笹本玲奈満島ひかり前田亜季
鈴木保奈美 松嶋菜々子篠原涼子宮沢りえ松雪泰子鈴木京香夏川結衣藤原紀香川原亜矢子鈴木保奈美
浅井長政 時任三郎 椎名桔平渡部篤郎仲村トオル、緒形直人、熊川哲也岸谷五朗
徳川秀忠 向井理 藤原竜也三浦春馬高良健吾岡田将生森山未来
佐治一成 (未発表) 高岡蒼甫福士誠治向井理浅利陽介田中圭木村了田中幸太朗
豊臣秀勝 (未発表) 玉木宏小出恵介水嶋ヒロ市原隼人塚本高史成宮寛貴
織田信長 豊川悦司 豊川悦司江口洋介佐藤浩市高橋克典竹野内豊
豊臣秀吉 岸谷五朗 片岡鶴太郎笑福亭鶴瓶水谷豊、中村梅雀、小日向文世中井貴一
徳川家康 北大路欣也 渡辺謙石坂浩二竜雷太松本幸四郎中村勘三郎
北政所 大竹しのぶ 黒木瞳沢口靖子和久井映見羽田美智子富田靖子
京極高次 斉藤工 (未予想)
松の丸殿 鈴木砂羽 山口紗夜加、星野真里眞鍋かをり笹本玲奈
千利休 石坂浩二 石坂浩二笑福亭鶴瓶小林稔侍、奥田瑛二鹿賀丈史、渡哲也
明智光秀 市村正親 生瀬勝久遠藤憲一佐々木蔵之介
豊臣秀長 袴田吉彦 岸谷五朗、西村雅彦、石丸謙二郎鶴見辰吾勝村政信筒井道隆
石田三成 萩原聖人 田辺誠一、豊原功輔、ユースケ・サンタマリア反町隆史山本耕史オダギリジョー成宮寛貴
柴田勝家 大地康雄 市村正親三浦友和國村隼伊吹吾郎塩見三省吉田鋼太郎
細川ガラシャ ミムラ 本上まなみ井川遥宮沢りえ麻生久美子黒木メイサ

太字は、なんらかの役で出演決定した人です。
三姉妹については、以前こちら(2010-04-18 - moonshine)で結果についての記事を書いています。

んー、どこから見ていきましょうか。

江の母、お市の方。茶々が宮沢りえ、という発表のあった時点で、同い年にあたる松嶋菜々子篠原涼子は消えたな、とは思ってました。結果は、予想の末尾に書いていた鈴木保奈美。本格的な女優復帰ってことで、早くもヤフートピックスなんかに撮影中の写真も出て話題になってますね。子育てに重点をおいていた女優が復帰、というのは、同じNHKの『てっぱん』で安田成美がひと足先に果たしていますが、演技もいいし、なんといってもかわいすぎ! 保奈美さんにも期待が高まる〜!

江の父、浅井長政時任三郎、その手があったか! 私の中で、浅井長政って、時任さんほど濃い男ではないんですが・・・まあいいでしょう。最近、福岡では『Dr.コトー研究所』の再放送がありまして、初めて見たんですが、このドラマで時任さんすっごくいい役なんで、私の中で一気に好感度が上昇しています。

徳川秀忠。主人公、江の3人目の夫であり“運命の人”(という扱いらしい、このドラマでは)。ムカイリかー! NHKの恐ろしさを思い知りました。なんせ、これは、『篤姫』での堺雅人よろしく、女性視聴者をキュンキュンさせないといけない役どころ。秀忠の出来しだいで視聴率は3-5%違うだろうといっても過言ではありません。そこに、ムカイリですよ。いったい、いつの間にオファーしてたんでしょう。かなり拘束の長い仕事になるだろうから、相当早い時期、きっと『ゲゲゲ』の放送開始よりも前ですよね。うーん、屋敷プロデューサー、お目が高い。わたし、キャスト予想をした2月時点では、こんなにも向井さんが人気爆裂するとは想像してなかったもんな〜。佐治一成(ひとりめの夫)だなんて、そんな役じゃあもったいないですよね、今のムカイリは。

三傑いきましょう。織田信長、これは文句なしの本命的中! トヨエツ、満を持してといった感すらある久々の大河登板。これまでの映像史に残る信長になることを願います。そのためには、うーむ、脚本がトンデモでないことを祈る・・・。

秀吉。アミューズ大河ってことで、どこかに岸谷さん登場するとは思ってましたが、浅井長政豊臣秀長どころではなく、秀吉でしたか。まあ、そのまんまといえばそうですね。どんな秀吉になるか、なんとなく想像はつきますね。

家康。なんかね、まあ、この辺にも、『江』の製作陣のポリシーを感じるわけなのよね。『篤姫』のプロデューサー屋敷陽太郎、『篤姫』の脚本家田渕久美子、『篤姫』の音楽担当吉俣良、そして『篤姫』で後半のキャストクレジット大トメ・勝海舟を演じた北大路欣也を家康役に起用。ちょっとね〜。安心感があるといえばそうなんだろうけど、あまりに冒険心なさすぎじゃあございませんこと?

千利休石坂浩二。これはいかにもな配役ですね。不思議はなく異論もないです。しっかし、家康と利休だったら同じ回に登場することあるよね。どっちが大トメ? やっぱり、最近の活躍と役柄的に犬のほうですかね。

北政所大竹しのぶ。私の予想はそもそも年代的にはずれてましたね。予想にあげてた人は全員が実力派なので惜しい気もすれど、なんせ大竹しのぶのほうがもっと好きなのでうれしいかも! 大竹しのぶをもってくるってこたぁ、今回の北政所、『篤姫』における樋口可南子ばりに、いい役(あるいは美味しい役)に違いないでしょう。・・・と言いつつ、『天地人』では富司純子の無駄遣いとしか思えない北政所だったわけだけど、まあ、田渕久美子小松江里子よりは(以下略

明智光秀市村正親。私は市村さんは柴田勝家に押してたんだけどねぇ。いったい、どんな光秀になるのでしょうか。なんか、このキャストでいくと、信長は光秀を足蹴にしたりできそうにないし、秀吉も光秀にしてやられそうな気がするんだけど。想像がつかないだけに、楽しみです。

石田三成萩原聖人。これは盲点でした。ありだと思います。『天地人』では秀吉に心酔していた三成だけど、今回は淀との絡みが多いんですかね。だとしたら、すっごく、ありだと思います。小栗旬の三成とはまた違った種類で、おもしろい三成になりそうです。


なかなかお金をかけたキャスティングではないでしょうか。こうしてみてると、とにかく玄人好みプラス飛び道具だった若泉P『風林火山』、伸び盛りの若手プラス重鎮という正統派の屋敷P『篤姫』、民放ドラマもかくやという内藤P『天地人』、従来の大河のイメージを覆すかのように先鋭的な鈴木P『龍馬伝』と、同じ大河ドラマとはいえ、キャスティングひとつとっても、年ごとに大いに違うし、それぞれに特色があるものですね。『江』は、屋敷Pらしく、主要な役どころには知名度と華やかさと実力とを兼ね備えた人ばかりで、正統派って感じですが、やや保守的なきらいもあるような・・・。『篤姫』の大成功を受けて、あの路線をきっちり踏襲しようとしすぎてるんじゃないか、というのは穿ちすぎな感想でしょうか。こちらの予想の斜め上をいくような、突き抜けた演技をしてくれる人がいることを祈りますが、その最右翼は、案外、主役の上野さんかもしれませんね。

あとの注目は、ひとりめ・ふたりめの夫だなー。もう当然決まってるんだろうけど、どこで発表してきますか、楽しみに待ちたいと思います。