9/24あさイチ プレミアムトーク 市川亀治郎

しかし私の[歌舞伎]カテゴリは、歌舞伎のほんとの舞台の感想は全然なくて、歌舞伎俳優のテレビ出演とか本とかについてばっかりじゃないか。

『ゲゲゲ』を見終わったNHK『あさイチ』に亀治郎さんが出てきたので「きゃー!」と叫んで即、ワンタッチ録画。

「インタビューでは嘘をつく。」(どうせ向こうも予定調和の答えを求めてるんだから、たいして思ってなくてもそれに乗っかって答える)
「されたくない質問ワースト3」(作品の見どころは? 意気込みは? 好きな女性のタイプは?の3つだったかな)

・・・・などと、胸張って喋る亀さんが好きw 有名人はみんなそう思って、予定調和に乗っかってるんだってば〜、ただ、口に出さないだけで。と思うんだけど、そこを言っちゃうのがオモダカ屋なのかww

亀さんて、ほんといつどこで見ても堂々としてる。「○○ですが、何か?」ってオーラが全身からたちのぼっている。○○の部分は、何を聞かれても断固としたものを持っている彼の意見ね。

その堂々とした感は、よく知らない人から見るとむしろ無根拠で、不自然にすら見えるんじゃないかと思う。なぜなら彼は、一般的な尺度でいうところのイケメンではない(・・・と思う)し、梨園の御曹司とはいっても海老蔵ほどの知名度はないし、慶応卒といっても高学歴の役者なんて珍しくない世の中だ。歌舞伎ファンならともかく、テレビを見ている多くの人は、彼がどんなに踊れるか、どんなに勉強家であるかなど知らない。

でも、彼は、そんなことお構いなしに堂々と出てきて、朗々と喋る。「お茶の間では、まったくの新人ですから」みたいな顔は一切しない。

きっと彼の自信は、まったく、内的なところに起因しているんだろうと思うのだ。自分の才能、努力、実力、実績、可能性。そういうものを信じて疑わない。だから、いま出ている媒体で人気があるかないかとか、名が売れてるか売れてないかとかで、振る舞いが変わったりはしないのだ。人によっては傲慢にすら映るだろうその態度も、ここんとこ弱気になってた私には、ことさら頼もしく思えた。