8/21放送 トップランナースペシャル 福山雅治

私は福山雅治の顔が大好き。キリッと感と甘〜い感とのブレンド具合が理想的。途端にクシャッとなる笑顔もたまらない。あ、笑顔の屈託のなさでいうとゆずの北川くんも好き。北川くんといえばアヤパンも大好きです。同い年なんでなおさら応援してます。めざましテレビ卒業、さみしいけど心からおつかれさまと言いたい。って、どこまでズレる。

福山といえば、『龍馬伝』では大友啓史を始めとするスタッフが、考え抜いたアングルでどこまでもかっこ良く撮っている。でも、こうして見るとそれなりに年をとってるんだなーと思った。頬から顎にかけてのお肉の感じとか。それでいい。あたりまえだ。もう41なんだもん。もちろん奇跡のようにかっこいい41歳です。

司会でもある箭内道彦という人が書いたフレーズをたたき台に、即興ぽく歌を作るというコーナー(?)があったけど、ああいうのはどうなんですかね、福山さんの場合は。紡ぎ出される詞も、ギターがかき鳴らすコードも、なんとなくカルチャースクールぽくて、アーティスティックな香りがしないんだもん(笑)

でも、福山雅治って、そういうところを躊躇なく見せちゃう感じがいいんだよね。えらく普通の感覚を持ち続けてるというか。

「満足なんてしたことない」とか「満足したらそこで終わり」みたいなことを言う人がいる。常に高みを目指し続ける人。たとえばトップアスリート、たとえば伝統芸能の世界の人、事業の経営者やトップ営業マンだってそうかもしれない。それはとても強く、ストイックな姿だ。

さて、この番組で福山雅治は何と言ったか。

「満足しちゃいけないという強迫観念がある。もしかしたら、もうとっくの昔にしちゃってるのかもしれないけど」

デビューして20年も経ち、今も「トップランナー」の、しかもスペシャルに招聘(笑)される福山雅治は間違いなく何かしら優れた人なのだろう。ある意味「満足しなかった」から現在の位置があるといってもいいに違いない。でも彼は、「満足しない」ことは自分にとって決して簡単じゃないと、ポロッと言ってのける。特に苦しげにでもなく、ごく普通に。

なにかに秀でた人がためらいなく前を向き続ける姿は、眩しいけれど遠く、どこか頑なさをも感じさせる。疑いや迷いをあたりまえのように口にする福山雅治には、きっと一流の人なのに、なんか親しみがもてる。「ヤザワ」でもなく「海老さま」でもなく、世界で通じる固有名詞「イチロー」でもなく、彼は今でも「ましゃ兄」。文句なくかっこいい造りをしてるのに、笑うと思いきりクシャッとなる顔。

そして、「オマエほんとはもう満足しちゃってるんじゃないか?」と自分に突っ込みを入れることのできる彼は、このとき(2010-08-13 - moonshine)言われていたようにやっぱり自分を客観視してて、そのクレバーさも武器なのかも。まったく、福山さんって、音楽(や、演技)の才能でスターになったんじゃないんだなーって気が、つくづく、するわ。。もちろん顔がいいだけでここまで来られるはずもなく。見れば見るほど、稀有なお人であることよ。べー師匠とどっこいどっこいぐらい、人間力に優れてるんじゃないか。

余談だけど、これ書く際に福山さんの正確な年を調べようとしたところ、指が勝手に“坂本龍馬”とキーボードを打っていた!衝撃!! あたしの龍馬は、司馬遼太郎の書いた“竜馬”のはずだったのに、い、いつのまにか、福山雅治になってしまっていたのか・・・!