あさイチ プレミアムトーク 福山雅治

6/11放送のアンコール。長崎はグラバー邸に龍馬の扮装のまま登場の福山。てか、キャスターたち、ましゃのこと好きすぎ! さすがは自らもアイドル出身(や、今もアイドルなのかな)だけあって、イノッチはいつもどおりに見えたけど、あとのふたり! ピーーーーッ!(警告のホイッスル)。ちょっと舞い上がりすぎなんじゃないですか。

「その袴の下はふんどしですか?」「泣きの演技のときの鼻水について」などについて臆面もなく問う柳澤キャスター(57歳男性)。まあ質問はあらかじめ打ち合わせ済みというか番組のシナリオ通りなんだろうけど、この人、正真正銘の福山ファンだからね。番組の冒頭で「ゆうべは眠れませんでした」とカミングアウトし、福山を目の前にしても「昨年の稲佐山でのコンサート、忘れられません」と熱く訴えていた。

そして有働由美子キャスター! 有働さんたら、いつもと顔が全然違うじゃないですか! まず化粧が濃い!(屋外ロケだからですか?) 笑顔が平常時比150%くらいになってる! 満面すぎ! 姿勢も前のめりすぎ〜! 「お母さんの前ではどんなマサハル君なんですか?」て質問は、どうなのよ。

でも、知らず知らずのうちに人を笑顔にさせてしまうって、スターだからこそ成せる技だし、いい年した男なのに「お母さんの前では・・・」なんて聞かれるのも、年齢を超越した存在ってことなのかな。私なんか、『ひとつ屋根の下』でチイ兄ちゃんとして彼が世間を席巻(くくく・・・)したころ中学生だったから、いつまでも“年上のかっこいい人”てイメージで見てるけど、いま20代前半とか、もっと下の10代の子たちにとっては、福山ってどういう存在なのだろうか?

有働さんからは「福山さんはいつも自分を客観視しているところがある。なぜでしょう」という質問があって、終始はしゃぎ過ぎの様子にこっちが恥ずかしいくらいだから聞き流しちゃってたんだけど、考えてみればこれは鋭い洞察なのかもって気がした。

そりゃ福山さんはかっこいいから、あるときタイミングが合って人気が出たのは不思議じゃない。問うべきは、「なぜこんなにも長きにわたって人気を保っているのか? しかもむしろ年を追うごとに大物感が増している?」ってこと。今、イケメンイケメン騒がれてる若い子だって、それが10年、15年と続くかといったらわかんないじゃないですか。

事務所の売り方がやけに巧妙ってのもあるんだろうけど(仕事量、露出にしても選び方も絶妙な感じ)、確かに福山さんて“自分を客観視できる能力”に長けてて、それが寄与してる部分が大きいのかも。もっと簡単に言うと、“驚くほど調子に乗らない能力”ていうのか。

長崎から上京した若いあんちゃんが全国の婦女子からワーキャー言われるようになった時点では、福山さんて正直、顔がウリだったと思う。まあそれと、ラジオなんかで見せる下ネタもいとわない気さくな人柄。でもそれは、いわゆるプロの芸じゃない。30%を超える視聴率のドラマに出てたって、演技がうまいわけでもなかったし、ミリオンセラーを叩き出したって、楽曲や歌、演奏が特に高い評価を得ていたわけでもなかった(・・・・と、思う)。

福山さんはそれをよくわかってたんじゃないかな。けして勘違いしなかった。この人、“上から目線”になったこと一度もなさそう。だからトラブルみたいなのも聞いたことないし、タモリだとか桑田さんだとか年上男性とも仲良さそうだし、いろんなスタッフにも恵まれる。いつでも誰にでも素直に教えを乞うて自分のモノにしてきたって感じ。去年、コンサートに行ってびっくりしたんだ。作曲能力も歌のパフォーマンスも、明らかに昔よりレベルアップしてるもん。龍馬だって、「福山が?! んなバカな」て思ったけど、今じゃ普通に龍馬に見えてるしねえ。