号泣のちお出かけ日和

3連休最終日の朝、気持ち悪さが空腹によるものであることを祈りつつ、夫が用意してくれたごはんと豚汁に手をつけるが、全然喉を通っていかない感じ。飲み込むごとに戻ってきそうだ。

折しもテレビでは、もうすぐ公開されるピクサー社のアニメーション映画「カールおじさんの空飛ぶ家」の冒頭部分8分52秒をノーカットで放送するという驚愕の所業に及んでいる。

「愛する妻が死にました。それで私は旅に出ます」というキャッチコピーのとおり、子ども時代に出会って南米に行こう!と約束したふたりが結婚し、夢を抱きながらもささやかな日々の中で年を経ていく追憶のシーンが繰り広げられるのだが、これがもう・・・・!

気づいたら箸をおいてボロボロ泣いていた。ごはんが食べられなくて夫の好意を無にしているような情けなさと、目の前の夫婦のあまりにも愛に満ちたありよう、だからこそ残されていくカールおじさんが悲しすぎて、もうだめ。うわーん。びっくりしてなだめにかかる夫の優しさもまた涙に拍車をかける・・・・。しかし、妊娠ホルモンによる情緒不安定にすぎないかと思ったら、スタジオの女性タレントたちもこれ見て号泣しとったけんね。この映画の冒頭は相当な破壊力で涙腺を決壊させますよ。

気をとりなおして食べられそうなもの(ヨーグルト)だけ食べて、見事に晴れたお天気の中、日田までドライブ。琴平温泉、初めて行ったけどよかったよー。においとか濁りがほとんどないけど、ぬめっとしたお湯。素朴できれいな施設だった。

のぼせないように休み休み湯に入ったあとは、「え?! あんなに食欲なさそうだったのに?!」と夫を驚かせながらバイキングランチを所望し、しかしこってり系の与えるダメージが怖ろしかったので、ひじきとかきんぴらとか酢の物とか煮物とかを中心に食べた。くそー、鶏の唐揚とかサバの竜田揚げとかを10個ずつくらい喰らいたかったのに、無念である。でもアイスクリームがおいしかった、それはそれは目がさめるくらいに。併設の産地直売所みたいなところで、投げ売りということばがぴったりの安さのみかんを買った(食べたけど、とっても甘いです)

帰宅すると案の定ぐったりして2時間ほど眠る。その後も、ちょっと油断するとたちまち体を乗っ取りそうな吐き気を追いやるために、ひたすらごろごろしながら読書に精を出す。松井今朝子『非道、行ずべからず』読了。おもしろかったー! 夜ごはんは、前々日の天ぷらのあまりをのっけたお蕎麦。