今日から3ヶ月め突入

今日っていうか、書いてる時点では既に昨日の話ですが、8週0日め。仕事も落ち着いてるのでね、3連休前の金曜日、午前中休みをとって病院に行く。

2週間に1度の健診といえばやたらしょっちゅう通院せねばならないようで、以前の私なら「どんだけめんどくさいんだよ!」て毒づいていただろうが、これが実際に我が身になってみるとむしろ真逆の感覚。

4週1日、6週1日、いずれの健診でもその時点では良好な感触でその時点ではほっとした。しかし2日も経つと「さて、まだ元気に生きてるんだろーね・・・?」と頭をもたげてくる不安は日に日に増大していき、いずれピークに達して「も、知らね。心配したってどうもこうもならんし」と、いったんは開き直りの境地に至るも、次の健診の日が近づくにつれて「あー、『心臓が止まっていますね』といわれたらどうしよう」と時おり嫌な想像をしてしまう。だって、自分の体の中にいるのに、なんの気配もないんだからね〜。そりゃつわりっぽいものはあるけど、それと、中の人が元気かってことは、必ずしもイコールじゃないから。

こういうときは、「赤子、元気と思う?」と夫に聞き、「あー、元気元気」と何のてらいもない答えを得ることにしている。夫はもともと悲観的な性向がないってのもあるが、こういうのって、どうも自分の体のことじゃない人のほうが無邪気に信じられるようなのだ。要するに“他人ごと”の感覚だってことなのかもしれないけど、今は夫の能天気さ(?)が救い。

で、結果としては、今回の健診でも中の人の存在はちゃんと確かめられた。超音波ドップラー聴診器?なるもので、心音も聞くことができた。「ドッドッドッドッ・・・」という、ものすごく速く力強い音だった。この時期、大人の2倍以上の速さで鼓動するものらしい。疲れないのか? 大きさも2cmほどとのことで、定規の目盛りを見てみると何ともはかないものだが、2週間前からすると2倍以上になっている。というか、受精した瞬間から約5週間で、すでに1万倍以上にふくれあがって(?)いるそうだ。

一般的にはつわりのピークにさしかかる妊娠3ヶ月が始まっているということだが、ほぼいつもどおりにごはんを食べ、特に激しい腹痛も出血もない私は、「すこぶる順調」なのだそうだ。ありがたい。これは別に、私がえらいのでも腹の子がえらいのでもなく、今のところ、ただ幸運なのだと思う。

腹に向かって、「ママがついてるよ。一緒にがんばろうね!」とか励ますような気持ちも実はあまりなく、「やれることはする。そっちはそっちでできるだけがんばってくれ!」って感じ。初期の今は、まだ私の力でどうこうできるわけではなく、むしろそう思うことは傲慢のような気がする。信じるというより、祈るという感じ。

変な話だけど、妊娠して以来、その神秘に感動するのと同時に、なんか人間ってとってもちっぽけだなあ、と感じる。偉大な神を信仰したりしているわけでもないのに、妙に敬虔な気持ちになる。人の努力の及ぶ範囲なんてたかが知れているというか・・・。でも、だからこそ右往左往しながら必死で生きていくんだよなあ。小さなことでも笑える毎日を大事にしたい。ちっぽけな人生を愛すべきものにしたいと思う。

夜は夫がちゃんぽんを作ってくれる。まさか酒が飲めない体になるとは思わず、同僚に誘われて注文しておいたボジョレー・ヌーヴォーが届いたので、夜、開栓。ちょこっとだけ、舐めるように飲む。褒められた行為ではないが、ちょこっとだけごめんよ、腹の子。とてもおいしく、そう、それは愛すべき夜であった(だめ親の片鱗が・・・)。