オキナワ旅行さいこーだったー!


南国の海や空の青さって、テレビや写真なんかでいくらでも見たことあるはずなのに、実際その空間に自分を置くってのは、あんなに感動的なものなのね。1日目ホテルに着いてから、2日目は午前中から夕方まで6時間くらい、えんえん海にいたけど全然飽きなかったし、まだまだ足りんくらいやったもん。もうほんと、「細けぇことはいいんだよ!」てな心もちになった。日常のあれやこれやな雑事はもちろん頭からすっぽり抜けていったし、三十路の自分(と夫)の水着姿とか、めちゃくちゃなフォームでがんがん泳いでることとか、砂浜も走りまくってることとか、なーんも気にならんかった。

海どころかプールすら5年以上ご無沙汰だったので、どんな感じか想像もつかなかったけど、意外と泳げるもんだね。や、テクニックは全然ない。元からない。足がつかなくなってから遠くまで行くのは怖い。顔をつけずにひたすらバシャバシャ浅瀬を往復してる私は、監視員さんなんかから見たら「・・・何が楽しいのさぁ?」て感じだっただろうが、これが全然楽しいんだな。けっこうよく進むし、あんまり疲れないんだもん。

日ごろ、浮力のない地上を走りこんできた体力って、けっこうホンモノなのね。泳いだあとって、しかもカンカン照りの夏の海で泳いだあとって、奈落の底にひきずりこまれるような脱力感を伴った激しい疲労に襲われる記憶があったけど、今回、そこまでなかったもんなあ。くそ暑い都会のアスファルトの上を1時間やそこら走るのに比べると、海の中は気持ちいいし喉もそれほど渇かないし、天国だった。

とはいえ、今日になっても軽い筋肉痛が残ってるんだけどね。ゴーグルとかキャップをしてなかったので、顔をつけずに平泳ぎばっかりしてたら、肩のうしろから脇の下にかけて、それから太ももの外側が痛くなった。やっぱり、走るときとはずいぶん違う筋肉を使ってるんだな。水泳の選手の肩周りががっしりなのもわかるね。あと、肌や髪が紫外線と塩水にやられまくったのはもうしょうがない。ホテル備置のロクシタンのシャンプー・リンスで丁寧に洗っても、どうにも髪はきしきし。日焼け止めを念入りに塗っても腕の内側まで焼けた。顔のほうは、ホテルでフェイシャルエステを受けてなんとか潤った感じ。ま、信じられんくらい黒いんだけどね。

ハナっから滞在型の旅にするつもりだったので、ホテルはそれなりに奮発してブセナテラスを予約してた。上には上があるのは当たり前なんだけど、今の私たちにはこれが精一杯で、これでじゅうぶん。部瀬名岬の一帯を敷地にした巨大リゾートホテルはロビーからフロアの廊下から、至るところがオープンエアになっていてすごく開放的。ビーチもプールもレストランも敷地内で完結。とはいっても、敷地内を専用のトロリーバスが走ってるほどじゅうぶん迷子になれる広さだし、敷地内を探検するだけで楽しい。

もっと若い頃は、ホテル滞在型のバカンスなんてすごくスノッブっぽく思っていたけれど、これがリフレッシュできるもんなんだよねー。年かしら。豪華すぎるバイキングで苦しくなるまで朝の腹ごしらえをして、部屋でちょっと休憩して、いそいそとビーチに出て日が傾いてくるまで泳ぎ、シャワーを浴びてさっぱりしてからビールと泡盛飲みつつごはんを食べて、ちょっとバーとかに洒落こみ、でも飲んだくれることなく早い時間に部屋に戻って、寝るまでの時間、本を読んだりしながらちびちび飲む。なんか、言葉にできない至福感だったよ。

あと、沖縄、日が沈むのがすごく遅いね! 1日目、屋外のバーベキューレストランで夕食をとったんだけど、夏至から2ヵ月半も経ってるというのに、6時半過ぎからがまさにこの地のサンセットの時間帯で、空も海もほんとうに美しかった。福岡と比べても日の出・日の入りは1時間は違う感じだったから、東京なんかだと2時間以上遅い夕暮れなんじゃないかな。日差しの強さも、もちろん桁違いだった。

旅をしていつも思うのは、あたりまえだが、「ここが日常だ」って人がたくさんいるんだなーってこと。あのホテルは私にとっては楽園そのものだったけど、あそこで働いてる人たちにとっては「職場」であり、職場をあとにすればそれぞれの生活や人生があり、ならば私の日常と同じように、毎日は繰り返していくもので、いいことや嫌なことが無数にあるんだよな。想像できるような、できないような、すごく不思議な感じがする。ここに生まれたら、自分はどんな人生を送ってたんだろう?とか、ぼやっと考えたりしちゃうよね。

旅先で、携帯で書いたブログも以下に転記しとこう。