ベルリン世界陸上開幕!

帰宅後は、さあ、今日から始まったベルリン世界陸上ですよ!! うれしいですね、興奮しますね。えんえんと陸上競技だけを見続けられるし、ナショナリズムや商業主義といった面を(もちろんあるにはあるけど)それほど直接的に感じなくてもすむので、ある意味、オリンピックより好きかも。

陸上競技に関してはこれまでにも割と詳細な観戦記録を日記に残しているので、2007年大阪陸上および2008年北京五輪の分を、この「moonshine はてなダイアリー版」のログに移しました。自分の目で見て、自分で書いたものなので、読み返すと興奮や歓喜がよみがえりまくります!

さて、世界陸上の初日といえば、さっそく男子100mの予選が衆目を集めるもの。ボルト、ゲイ、パウエルの3強はさすがに危なげない走りで1次予選・2時予選ともにらくらくと通過した・・・・ていうか、ボルトもパウエルも最初の10mくらいしか本気で走ってねえよ! それ、ジョギングかよ! その前に、この人たち、でかいよ。大人と中学生で走ってるみたいに見えるんだよ! ゲイのほうはといえば、スタートの反応があまりよろしくなかったみたいで心配。それでも、中盤、1歩ごとにぐんぐん加速する走りは、搭載エンジンが違うとしか思えない。

私がこの大会を心待ちにしていたことをよく知る夫は、「よしよし、これを夏休みの楽しみにしてたんだから、思う存分見るがよろし。」なんて言いながら付き合いつつ、自分も楽しんでた様子。次々と有力選手が登場する派手な100m予選に釘付けになるのはもちろんのこと、男子1,500mの予選も「これ、オモロいな」と言いながら一緒に見る。1,500mのような中距離は、スピードとかけひき両方を楽しめる、陸上の格闘技だもんね。3分ちょっとで決着がつくのも見易さの要因だろう。

女子棒高跳びの予選では、熱戦が繰り広げられる中、いつものとおりジャージ上下をぴっちり着こんで顔にタオル乗っけて爆睡(?)し続ける無敵女王・イシンバエワの姿が何度も映される。ええ、姐さん、当分、寝てていいッスよ。と言いたいところだが、膝の故障により、今大会は優勝に黄信号が灯ってるのです。頼もしい寝姿(?)にも若干の緊張が感じられるような感じられないような、、、と、あーっ、やっと起きた、姐さん! 今回は、4m55からの参戦。あ、一発でクリアね。たった1回の跳躍で決勝進出を決める姐さん。そうでなくっちゃ! 解説の方も、「先月の敗戦から3週間で、ものすごい修正っぷりですね。さすがです」と絶賛していた。姐さん、決勝も期待していいよね?

それにしても、久しぶりにこうやっていろんな競技を見てると、その姿を見るのが純粋に好きなんだなーってつくづく思う。トップアスリートの、走る・跳ぶ・投げる姿は感動的なまでに美しい。「On Your Mark」の声がかかるまでの選手それぞれの集中の仕方を見てるうちから、アドレナリンが出まくるよ。

あと、解説陣の話を聞くのも毎回の楽しみ。今回、男子100m予選の解説は、引退したばかりの朝原さんだったんだけど、よかったねー。ちょっと過剰なまでに興奮して絶叫する(まあそれが彼らのお仕事なんでしょうが)アナウンサーの横で、「あ、スタートいいですね。」「いいです、いいです」「うん、よかった」みたいな、ものすごくフラットな調子がステキだった。自分の後輩たちが決戦に臨んでいるとなれば、アナウンサーなんかより、よっぽどドキドキもしているんだろうけど、その落ち着きが、いかにも大舞台で戦ってきた選手らしくて頼もしい。ハードルが始まったらすぐに伊東さんにかわってしまったので、「あれ、朝原さんもう終わり?」と思ったら、ハードルのコーチをやってるらしく、サブトラックで選手の横についてた。そっかー今は現役のコーチなんだね。長距離の解説は、いつもどおり、市民ランナーにもおなじみ、金哲彦さんでした。こちらも、いつものとおり優しくクレバーなお話ぶり。