17.8キロ

土曜の5キロ走、日曜日の10キロ走に続いて、きのう月曜日は17.8キロ走った。
いわゆるLSD(=Long Slow Distance)ってやつです。
こういう長距離を走るときの私のSlow Paceは、1キロ6分20秒程度。ちんたらと行く道のりには、1時間52分35秒を要した。

長いよー、これは長い。
2時間ドラマとか、映画1本見るくらいの時間を、ひたすら(信号以外)立ち止まらず走るんだから。i-podがなかったら、まず絶対無理だな。さすがに飽きる。

それでも、ここのところコンスタントに走る日々が続いていたせいか、走っている間は割と元気。昨日の夜は風も涼やかだったので、途中の給水も必要なかったし、10キロやそこらを走るときよりも余程ゆっくり走るので、息もきつくない。

約2週間前に16.2キロを走ったときは、終盤、あちこちに違和感があった。
途中で歩いたりすることなく、長時間にわたって全く同じペースで同じ動きを律儀に繰り返すと、使っている筋肉やなんかが固まってくるんだろうね。
足首のまわり、太ももの前部分、膝、両脇の周りに、痛いのとも筋肉痛とも違う強張りを感じた。(翌朝はもう何ともなかった。その程度ではある。)

ゆうべはそんなこともほとんどなかった。やっぱり筋肉って使えば使うほど、それなりに鍛えられていくのかな。目で見ても手で触っても、いまだ、「おーい筋肉、どこだい?!」てな具合に貧弱な私の筋肉ですら・・・。

ほんと、人間の体って不思議だ。
私なんて、明らかにスポーツマン体型ではない。まァもちろん、少なくとも今のところは肥満してるわけでもないけど、お肉とお酒を愛する三十路女子的に、ポヨンとしてるところもイロイロとあるですよ(泣)

それでも、20キロ近くも走れるんだもん。
たぶん20キロまで走れるよ、今なら。そんな可能性を感じるよ、このぽよんとした己の肉体に!

とはいえ、帰宅後の脱力感は、やはり相当なもの。
消炎目的で冷たいシャワーをひとしきり足に浴びせて、そのままお風呂に。
フルマラソンなんか走ると、胃腸にも相当負担がかかるというが、私の場合18キロ程度でも、お風呂上がりに油っぽいものを食べようなんて気には、さらさらならない。

しかし、モノの本なんかによると、長距離走による体内の鉄分やミネラル、塩分などの消耗はかなり激しいらしいので、アクエリアスをがばがば飲んで、納豆ごはんと、葱・生姜・かつおぶしをたっぷり乗せた冷奴で栄養補給。
そして、満を持して発泡酒をあける。
もうその頃には、走り終わって1時間以上が経過している。なのに、たった1缶飲むのに、30分以上かかった・・・。体がきつくて・・・。てか、多分、飲まなけりゃ、あれほどきつい思いもしないんだろうが・・・。
走ったあとは、1本だけ、ごほうびに飲みたいのよねん。ねねねねん。
飲んだあとはヘロヘロになって、台所の片付けも夫にまかせて、転がって本を読むことしかできなかったですよ。

ちなみに一夜明けた今朝、筋肉痛を始めとする不調は、まったく無し。今夜もまた走ろうかな、ってぐらいだった。雨が降ってきたから思いとどまったけど。ま、昨日で3日連続走ったわけだからね。
急に激しい運動負荷をかけると、女子の場合、生理が止まったりするらしいからね。夢中になるのもほどほどに、てとこですね。


それにしても、こんなふうに、退屈なぐらい長い時間をひとりで走ることは、はたから見ると「何が楽しいのよ?!」て感じなのだろうが、なんでこんなことしてるかっていうと、やっぱり楽しいからなのだ。

モノの本によると(モノの本などを読むのが好きなわたし。)、走ることで、麻薬のような(!)働きをする、『エンドルフィン』とかいう脳ホルモンが分泌されて、疲労感を和らげたりしてくれるんだって。
ま、そんな難しい話じゃなくても、基本的に屋内で、しかも大部分の時間を座って仕事してる私、トコトコと走ることによって血液循環が良くなったりして、気持ちいいってのもあるんだろうね。
いわゆる、「ランナーズ・ハイ」て奴ですな。

それに、日々、走り続けることで、筋肉や心肺機能が向上していくのを感じるのもすごく面白い。
最初は連続では2キロしか走れなかった自分が、何年か経ったら10キロを普通に走れるようになって、それに要する時間もだんだん短くなって、今や、もっと長い距離でも楽しく走れるようになるってこと。ランニングに関しては、「まだまだ俺って、“伸びしろ”あるなァ」って単純に思える。
30歳を過ぎて、こんなふうに楽しめるスポーツって、いいよね。
しかも、相手を探さなくても、特別な用具や場所がなくても、ふらりとできるのがランニングだもん。(逆に言えば、淋しがりやな人とか、勝負を楽しみたい人には不向きなんだろうが・・・)