長月の七 / 日本の女性の歴史と現在、そして未来へ

●9月某日: 「なつぞら」に朝から涙ナミダ。

facebookより)
 
今日は、王貞月さん主宰「世界の女性を知る会」の日本編ということで、不肖わたくしがゲストティーチャーをつとめさせていただきました。25人以上もお集まりいただき…!

お話のタイトルは 『知ってびっくり? 日本の女性の歴史と現在、そして未来へ』 ← 長すぎて自分でもタイトルを覚えきれてないじゃんね^^;
 
歴史の教科書に載っている人名は大半が男性です。でもどんな時代も男性とだいたい同じ数だけ女性が生きていたはずですよね。
「女、三界に家無し(※)」とか「女工哀史」とか。
耐え忍び、虐げられてきた歴史を調べ、語り継ぐことも大切です。
でも、歴史オタクとしては、「それだけじゃない日本の女性の歴史」、古代ゆかしい時代から連綿と続いた、マジカルで強くて元気が出てくるような日本の女性の話をお伝えしたい思いがあります。
 
かつての日本はどんな社会で、女性はどんな存在だったのか? 
時代が進むにつれ、どう変わっていったのか?
 
そして、男女平等に関して、かなり後進的な日本の現状。
男女の賃金格差。
男性の家事育児時間の少なさ。
女性議員の比率の低さ。
などなどなどなど…
歴史を知り現代の状況を見たとき、じゃあ次の世代にはどんな日本社会を手渡したいか?
変わるべきところ、守るべきところはどこか?
そんなことを考えるきっかけのひとつにしてもらえたらうれしいです。
 
今回、みなさんの前で初めてお話した内容。
あるかもしれない次の機会までにw ブラッシュアップしますね。
歴史の話は、大人になってから聞いたほうが断然おもしろいので、学生時代に興味がもてなかった方にも絶対おすすめなのです!
 
ご参加のみなさんの、バラエティ豊かな自己紹介もとても興味深かったです。
おそらく私より年上で、お子さんもかなり大きい方だと思うのですが、
「結婚するときにじゃんけんして私が勝ったので私の名字になりました」
と明るく言う女性がいて、一同びっくりでした!!!
 

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ゆかりちゃんが、お庭の花を摘んで持ってきてくれました。
赤ちゃんを抱っこして、片手で花をもって登場する彼女。さすがです。
紫のは、「ムラサキシキブ」なんですって^^ 気の利いたセレクト!
みなさんありがとうございました。

(余談) 
 
終了後
「日本の歴史に女性天皇がいたという話がありましたが、今後もそうあるべきだと思いますか?」と問いかけてこられた方がいました。
その方は「女性天皇」と「女系天皇」の違いもご存じです。
 
2700年続く万世一系の(男系の)皇統は世界でも尊敬を集めており、守るべきでは?
一方で、憲法は時代に即してわかりやすく変えるべきでは?
というお考え。
 
日本では大半の人が「わからない」とお茶を濁すテーマだと思うんですが
その方はハッキリした意見をおっしゃっていてすがすがしいほどでした。
時間があればもっとお話ししたかったなー。
 
現代はSNSでもかなり広い範囲の人とやりとりができますが、
自分とかなり違うスタンスの人と出会ってちゃんとお話ができるのは、やっぱり対面だからこそかなと思います。
SNSだと、すぐ険悪になりかねないでしょw)
 
気になったのは、
「賛成ですか? 反対ですか?」
という聞かれ方や、「じゃあ反対なんですね」「そっち派ですね」のような確認を繰り返されたこと…。
特に政治的なナイーブなテーマで人と対話するときは、白か黒かを即断するのではなく、積極的にグレーでありたいと思っているのです。
 
てか、たぶん、みんな本当はグレーだと思うんですよ。
たとえば女性天皇に賛成の人でも「とはいえ、あの点を考えると迷うのよね」とか、「こういう状況になったら話は別」とか、中身はいろいろでしょ。意外と、「女性天皇反対」の人が思ってる内容と重なる部分もあるかもしれない。
大切なのは、そういう内容を1つ1つ明らかにして、話し合い、考えていくことだと思うんです。

 
(※)女、三界に家無し
・・・古い言葉で知らない人も多いかな?(笑) 
女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない。という意味です…つら…(笑)

夜ごはんは、鶏のピカタ、肉じゃが、キャベツときゅうり。