長月の六 / プレゼン勉強会「未来国会」より

●9月某日: facebookより
 
ワークライフバランスプレゼン勉強会
今回のプレゼンターは、福岡県議会議員 後藤かおりさんの事務所でインターンをしている大学生のおふたり。
若者による国家デザインコンテスト「未来国会2019」でのプレゼンを披露してくれました。
 
『もし私が総理大臣になったら?という設定のもと、30年後の日本の「ビジョン」、10年後の「政策」・「予算案」を提案し、コンテスト形式で競い合う』大会なんですって。おもしろいですよね!
 
お2人のプレゼンのタイトルは
「日本子どもスマイルポリシー」略して「にこすぽ」←カワイイ
子どもたちのため、大人が変わる政策の立案です。
 
・母親の53.2%が子育てで孤独を感じている
・男性の育休取得率5.14%(H29年度)
→→「日本の子育ては母親中心になりすぎている!」
結婚・出産の経験のない若い学生さんがこういうところに着目すること自体が何だかうれしいですよね。
 
以下、企業向けの政策、地域向けの政策、政策を周知・定着させるための方策、予算、財源…とプレゼンしてもらいました。
育休や時短勤務についても、女性だけでなく男性(父親)も利用することを前提としていることがすばらしい!!
育休未取得の社員が管理職になる場合、「家庭インターン」といって子育て中のご家庭でインターンをするという政策。
母親の「孤育て解消」の一手にもなると思いました。
テレビ局やオリンピックまで巻き込んで、多くの人に知ってもらうやり方も提案がありました。とてもユニークです。
 
彼女たちの政策に必要な予算は約60億。
缶バッジを売って財源を作るのもおもしろいし、啓発としての意義もありましょうが、
 
60億?
それだけで、こんなにたくさんの政策ができるの?今すぐやろうよ!!!
‥‥と思っちゃった私です。一機140億とかいうオスプレイは合計17機、予算計上されているわけで…。
 
育児や教育関連になると、やたら「財源は?」と詰められる印象があるんですが、子ども関係こそ、金に糸目をつけずにやってもらえないでしょうか? 現状、予算少なすぎやしませんか?
 
参加者のみなさんからの発言をいくつかご紹介します。
 
・テレビ局による動画制作・ネットでの投票はおもしろそう。うまくプレゼンすれば実現可能性は十分。
 
・現状、育休や時短は、昇格等において実質的にデメリットになっている(だから男性はとらない)。育休をとりたい!と思えるような、メリットになるような制度作りが必要
 
・日本では育休や時短は「穴をあけてしまう」という印象。デンマークでは業種別の労働組合があり、代わりの人材を投入しやすい仕組みがある
 
・子育ては子育てだけ・高齢化は高齢化だけ…と、限定的な政策には無駄が出る。いろんな人材や問題を「循環させる」政策が必要。たとえば、元気な高齢者の方に子育て支援にかかわってもらうなど。
 
・(需要はあるのに)ファミリーサポーターのなり手がいない、保育士が足りないなど…きちんと予算をつけて人を確保していくこと。ケア労働の給与が未だに低い
 
・家庭インターン。我が家はいつでもウェルカム!
 

インターン生を連れてきてくれた後藤かおり県議からは、福岡県のHPに載っている少子化関連のデータをいろいろご紹介いただきました。
驚いたのは、市町村別の合計特殊出生率
福岡市、ワースト1です! 
「若く元気な街」というイメージで売っている福岡市。
実は、福岡市の高齢化率が、県内・県外を合わせてもかなり群を抜く勢いだとは知っていましたが…。出生率のほうも低いんですね(泣)

f:id:emitemit:20200203220009j:plain

県内の非正規就業者の割合。
20代の女性の40.7%。男性も23.7%が非正規ということです。
福岡県に限らずでしょうが、昨今、行政側が「男女の出会いを創出」的に、婚活支援に乗り出したりしていますが、出会いがあっても経済的な問題がネックになることは多いと思われ…。
 
夕方、昨日に続いてランニング32分ほど。
サクが、宿題をものすごく雑にやっていて笑う。