葉月の十五 / 「こんなに縛るって変じゃね?教えて子どもの権利」/ ゆるマジ・オリンピック

●8月某日: 午前中、吉塚へ。
「こんなに縛るって変じゃね?教えて子どもの権利」勉強会に参加。弁護士の後藤富和さんのお話。
 
【中学校はストレスフルな場所】
先生が生徒を呼び捨てにする。大声で怒鳴る、命令する。ひどい言葉で罵声を浴びせる…
学校を一歩出たら、ふつうあり得ないことが、「学校だから」「先生/生徒の関係だから」ということで当たり前になっている。
 
「PTA会長という敬意を払われる立場であっても、学校に1時間もいると気持ちが塞がるものだった」と後藤さん。
 
誰にでも人権がある。
「義務」とのセットなんかではなく、
赤ちゃんだろうが、外国人だろうが、障がい者だろうが全員にある。
人権とは「自由である」ということ。
 
中学公民の教科書より
「人権とは、人が生まれながらにして持っている人間としての権利のことです。人間はだれでもかけがえのない個人として尊重され、平等に扱われ、みずからの意思にしたがって自由に生きることができなければなりません。」
 
学校で、人権は保障されているか?
制服、校則、部活動、宿題、PTA…ひとつひとつの事例を「人権」という観点で考えてみることが大事。
 
先生たちは忙しい。まじめで、サボらない。
1対1で話すと、仕事の愚痴もけっこう出てくるけれど、職員室では言えないことがいっぱいあるみたい。いろんなことに気を遣っている。
先生たちにも、のんびりコーヒーを飲む時間があるといい。
先生たちにも自由になってほしい。
職員室の風通しが良くなれば、先生と生徒、親…いろんなことが変わってくるだろう。
 

 
上記のような後藤さんのお話があり、後半はグループディスカッションやシェアもした。会はとても盛況で、想定よりたくさんの人が見え、椅子をいくつも追加で出してありました。
 
思うに…
こういうお話はもっともっと、現役の小中学生の親たちでシェアしたい!
・2分の1成人式
(小2でも、「こんなに成長したよ発表会」というのがあって、子どもたちが1人ずつみんなの前で、親に感謝と反省(!)の言葉を述べたりしてた…)
・自由研究。
・連帯責任。
・ケンカの解決の仕方。
・図書室、開いてなさすぎ問題
・実質、全員加入&ポイント制のPTA
などなど…
 
小学校にも、「うーん、どうなんだろう」と思うことはいろいろある。中学校はもっと心配。
 
でも今、小学校には住所録も連絡網もない。
PTAは決まった仕事をこなすため。
親同士が子どものこと、学校のことをシェアできる場がとても少ない。
シェアする場がないと、関心も育ちにくい。
子どもが表立って荒れたり、学校に行かなくなったりしない限りは、「特に問題はない」ととらえている親も多いように思う。
ちょっと困っていること、ふんわりモヤモヤしていることがあっても、個人の問題として片づけたり、世間話的な愚痴として、ガス抜きだけで終わってしまうことも多々。
私は、懇談会やら連絡帳なんかでちょいちょい発言するようにしてるんだけど、なかなか…。
facebookをやっている人はかなり限られるので、LINEのタイムラインにレポートをあげてみようかな?
 
呼び捨てや命令、罵声について、
「自分たちの頃もそんなものだった」
「適当にやりすごす能力も必要」
「ある意味、社会に出る前の訓練(免疫)になる」
という考えもある。
 
確かに、社会に出てからも理不尽はある。理不尽だらけかもしれない。
でも、学校がその「予行練習」になっていいはずはないと私は思う。
実際、子どもたちの過半数は適当にやり過ごしてるだろう。
(私もそうだった。とはいえ、小3のときにはすでに、権威や同調圧力が大嫌いな自分を自覚していた。やっぱりこういうのは生まれもった気質なんだろうか?)
 
でも、
「上下関係による大声や命令は当たり前」
「立場が下の者は、みずからルールを作ったり異議を唱えたりする権利はない。どうしてもしたいなら、ボコボコにされる覚悟でやれ」
「何もしない・言わないのがうまくやる秘訣」
なんてメッセージを学校から受け取った子どもが、将来どういう大人になるか…
というか、私たち自身がそういう学校で育ち、こういう大人になったから、今の世の中が(そして学校が)こんなふうに閉塞しているんじゃないか?とも思う。
子どもたちのために、まずは大人が変わらないといけないんだよね。

 
後藤さんが、警固中学校のPTA会長として取り組んだ新しい制服についてのお話のレポート。以前書きました。
興味のある方、こちらもご参照ください!
http://emitemit.hatenablog.com/entry/2019/07/31/002826
 
夜は、「ゆるマジ」の夜バージョンつまり「夜マジ」を開催~! テーマはオリンピック。そして終わった後、そのままカラオケに突入~! 楽しかった。