水無月の七 / シリーズ・市議会ヒアリング

●6月某日:
【カジュアルに! 子連れ歓迎♪ 福岡市議会傍聴&ランチ会♪】

たぶん第5回? 6回目かな?(←テキトーな主宰者) 
今回は、4か月と10か月、ふたりの0歳児ちゃんが一緒でした~きゃわわ きゃわわ (写真がない)

やっぱり議会は見に行くもんですね。今回もいろいろ考えさせられました。
いろんなメンバーで行くと、共有&意見交換できるのもよい!

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4/7の市議会議員選挙を経て、福岡市議会は女性議員が 6名→11名 と倍近く増えました!
が、議員全体は62名ですし、執行部側(市側)に座っている管理職さんたちも男性が大多数を占めているので、議場全体の雰囲気はまだまだダークカラーです

議場は会派(グループ)ごとに席をもうけられているので、
女性が多いゾーンと すっくないゾーンにハッキリ分かれております(笑)。
議長席に向かって左端の島にはパリテ(男女同数)に近いくらい女性がいます。
右側は男性ばっかです。

さてさて、今日は一般質問。私、一般質問を見るの好きです。時間が許せばもっと見たい。

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一般質問とは・・・
それぞれの議員が、割り当てられた時間の中で、行政(自治体)に対して質問をします。
質問の中には、市に対する要望や指摘も含まれます。
各議員さんの問題意識や取り組んでいるテーマ、地元や関係団体等の声などがよくわかります。
議員さんのキャラクターも見えてきます(笑)。
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傍聴後、
「質問者以外の議員を拘束する意味はあるのか?」

「全然聞いていない議員、寝ている議員もいるが、あのようなまわりくどいやりとりではそうなるのもわかる」

「数字を延々と読み上げられても、資料も持っていないこちらは把握しづらい」

「国会もそうだが、質問者-答弁という1vs1のやりとりはどうにかならないのか?」

「ディスカッション形式にしたほうがよいのでは?」

などなど、ナルホドな感想がいろいろ。

確かに、議会のすすめ方って何十年もずっと変わってなさそうですよね…

たぶんね、1vs1のやりとりにはいいところもある。
議員ひとりひとりの質問や発言の機会が保証されるということだ。

たとえば
B党のb議員が待機児童について取り上げたとする。
それを聞いて、たくさんの議員が一斉に手を挙げる。
もしA党が議席の7割を占める与党であれば、手を挙げた人に順に指名して発言させるならば、A党の発言で多くの時間が費やされる。
つまり、ディスカッション方式にすると、少数派の意見は取り上げにくくなるのだ。

選挙が闘争であるように、議会もまた(ある意味)闘争の場であって、
別の党(会派)の意見、ライバル議員の意見をつぶすためなら、けっこうえげつないことする(人もいる)と思うので。
ディスカッションは、各委員会なり、別の場で行われている…のかな?

あと、1人に1時間という持ち時間があるからこそその議員の力量がハッキリ見える。
浅い、くだらない質問しかしてない議員もいるものです。

「何を質問するか」は、「どう答えるか」よりある意味ずっと難しいものなのです。
(…と、インタビュアーやってる自分の首を絞める覚悟で書くw)

最初は、「???ちっともわからん」と思っても、何度か見てると、だんだんわかってくるので(私もそうでした)、気長に傍聴してほしいなあ。

しかし、これだけITが進んだ時代、資料の一部、特にデータについては、パワポのスライドでスクリーンに映すくらいのことは、いくらの予算も労力もかからんのではないだろーか?
どーなんでしょ?

今日、一緒に傍聴したNさんに聞いたんだけど、福岡市の出前講座に、市議会のことを教えてくれる講座があるんだって~。出前頼んでみたい!!

それでは、以下、今日の傍聴の個人的レポート…(やや長いです)

一人目は、福祉や人権に関する話。

●「要介護認定事務に大幅な遅延が出ている」
→ 認定が下りないことで介護サービスが受けられないことは、不便であるのはもちろん、人間の尊厳にかかわる。

●「市営の渡船場で、電動車いすの男性が乗船拒否された」
→ 男性は県弁護士会に訴えた。昨年制定された障がい者差別解消条例がいかされていないのでは?

●「障がいのある人向けの福祉乗車証、今後は?」
→ 市側はいったん廃止(別サービスへ移行)を打ち出したが、対象減が心配されている。

この議員さん(共産党の綿貫さん)は終始、怒りを含んだ詰問調で、滑舌や声質もあるのか聞きやすさには少々難があったけど、内容は至極まともだと思った。

効率化、人員や予算削減、事なかれ主義のために、専門性ある業務を無責任に外部委託したり、当事者の声を聞くことなく勝手に決めておざなりの説明会をしたり、心ある対応から遠く離れているのではないか?
という話だった(ざっくり)。

障がいの当事者は、全体の割合で見ると少数で、小さな声は聞き逃されがちだ。
でも、こうして議員が問題意識をもって議会で取り上げることで、問題が共有され、行政側は(少なくとも建前上は)責任をもって答弁、対応する必要に迫られる。

印象的なやりとりがあった(ざっくり)。

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議員 「福祉乗車証。制度改定後の対象者は?」
市職員「まだ未定ですが、特に重度障が者の方にとって交通手段が失われないようにしたい」
議員 「改定後、対象範囲が狭められることはないですか?」
市職員「繰り返しますがまだ未定ですが、特に重度障がい者の方にとって…(以下略)」
議員 「狭まることはない、と明言できないのですね」
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やりとりを繰り返すことによって核心に迫ることができるのは一問一答のいいところだと思う。

高島市長はといえば、
「みんながやさしい、みんなにやさしい、ユニバーサル都市福岡をめざして…」
という、キラーフレーズ(なのか?)を答弁の中で3回は繰り返してた。
フワッといいことを言ってるようで、内容は何も…という、よくある答弁。

「あなた、これまでのやりとり聞いてた?」
「つまらん答弁したらいかん」
「都合がいいことばっかり言ってから」

同じ共産党の席からヤジが飛んでいた。
(全国の議会で、ご当地の方言によるヤジが飛んでるんでしょうね…笑)

ヤジは子どもに見せたくない議会風景のひとつだが、こういう場面ではヤジりたくなる気持ちもわかる。ある意味、答弁の不誠実さをヤジが可視化しているのだ。

二人目は、田中しんすけさん。
私の大学時代の友人の高校時代の同級生である(ややこしいw)

テーマは 「福岡市動物園
お子さんが動物園ages の方は特に感じておられるでしょう…
最近の動物園は、設備や展示環境こそ新しくなっているけれど、動物の数が減っている!
特に、大型の哺乳類。ゾウもラクダもゴリラもサイもいない。
データの推移を聞いて驚きました。

1980年末には65種類、320匹いた、福岡市動物園の哺乳類。
徐々に減って、現在は37種類、191匹になっているそうです。
なぜなのか?
どうしたら増やしていけるのか?
わかりやすくスリリングな論理展開だったと思います。

時間の都合上、途中で退出したので後日、議事録を見たいと思います。

画像は、福岡市議会のHP、キッズ向けより拝借。
https://gikai.city.fukuoka.lg.jp/kids/


ランチのおしゃべりも盛り上がって、気づいたらけっこうな時間がたってた。赤ちゃん2人、泣いたり寝たりかわゆい・・・。
夜ごはんは、八助のギョーザ、タケノコ煮、ズッキーニ、春雨サラダ。