『いだてん』第29話「夢のカリフォルニア」
さまざまな描写がちりばめられているし、この先に日本が進む道や現代の状況を考えると混乱のような気持ちになる。#いだてん にはそういう回が多く、今回はまたとりわけ‥‥。しかしすべて「いい話だったわー」「田畑に感動!」的な見方も可能な作りを意図的にしてる気がして、もやるとこはある。
— エミ (@emitemit) 2019年8月4日
暗い世相だからこそ明るさを。活力や自信を。スポーツや文化活動にはそういう力があり、それは良い面もあると思う。現に高石の必死の練習は現地の守衛の心まで動かした。でもスポーツや政治、人心は悪い意味でも絡まりあってる。「米国恐れるに足らず」で感に堪える人の姿にぞわぞわした。#いだてん
— エミ (@emitemit) 2019年8月4日
[https://twitter.com/emitemit/status/1158023673699155968:embed#静岡の海(湖?)で本役になるとき怪獣映画みたいなBGMが流れたとおり、田畑は何やら不気味なとこもあるけど、水泳を愛する人間が「社会が暗い時こそ水泳を」となるのは自然だし「政治的にアレだからスポーツや文化交流を」は基本的に間違ってない。世界は誰か一人が悪くするわけじゃない]
高石。優しく誠実に言葉を尽くされれば納得いったかというと、彼のプライドや性格上、そうでもない気がする。選考会の記録で選手を選ぶのもフェアだと思う。田畑の合理性や(情は持ちつつも)情に流されないのは日本人離れしてるのに、結果的に「米国恐るるに足らず」と扇動してる怖さ。#いだてん
— エミ (@emitemit) 2019年8月4日
作中でも強調してるように田畑は政治部の記者なのに、日本を明るくする手段として水泳だけってのはどうなの?とは思う。でも前回も描かれたように、実質的に新聞は言論の自由を奪われてるから、搦め手としかとれないってのもある。どんなに足掻いても戦争への道は避けられなかったのか‥ #いだてん
— エミ (@emitemit) 2019年8月4日
#いだてん 私は阿部サダヲが歌って踊る姿が大好物でしょうがないので、ミュージカル風シーンを作ってくれた作り手にひれ伏すしかない。鬼リピを確信する。「経世済民の男・小林一三」で宝塚ふうの大階段を使ったレビューのエンディングも大好きで大好きで何十回見てるか…
— エミ (@emitemit) 2019年8月5日
#いだてん 選手としてのピークを過ぎた高石と鶴田がむちゃくちゃいい。夜の2人のシーン、斎藤工と大東駿介の屈折した芝居を堪能した。選考会、レース前に名を呼ばれた鶴田の苦虫を噛み潰した表情のすばらしさ! 大東くんは大河ドラマや時代劇に欠かせない役者になったよね。
— エミ (@emitemit) 2019年8月5日
[https://twitter.com/emitemit/status/1158269334742921218:embed#そして、2回見ても田畑の「勝っちゃん、ありがとう、おつかれ」で泣いてしまう。くそー、ずるいぜ。競技スポーツである以上、勝利は絶対命題だ。負けた者は去るしかない。変な情も持ち上げも慰めも、選手には邪魔だし失礼だろう。私たちに言えるのは「ありがとう、おつかれさま」だけなのだ。]
#いだてん メダルに拘るのは日本を明るくしたいから。と明かす前に田畑は「笑うなよ」と前置きし、鶴さんは思わず笑みをこぼす。あそこがすごくぞわぞわするんだよ。彼らは笑っちゃうような話のつもりだけどそうじゃなくなる。この先いろんなものが戦意高揚に使われていくのを私たちは知ってる
— エミ (@emitemit) 2019年8月5日
#いだてん かつて田畑は高橋是清に「政治はスポーツを利用すればいい」とそそのかしながら、その実、自分(水泳=スポーツ)が政治を利用しているつもりだった。でも、政治や軍は狡猾で、人々は集団になると熱狂して手がつけられなくなる。いつのまにかスポーツは本当に政治に利用されるようになる。
— エミ (@emitemit) 2019年8月5日