たからものは、

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「たからものはなんですか」と聞かれて、息子が書いた答え
  『かぞく、かぎ』

うん、えーっと、鍵は、おいといて(笑)
「家族」と書いている子は多く、「友だち」とか 「みんな」と書いてる子もいた。

人が大事。命が大事。
小学2年生でも感じていることだ。
学校で、家庭で、大人から子どもへ 教えていることでもある。

でも、ちょっと視線を広げてみると 

外国人労働者の問題】
20代~30代の技能実習生の死因を調査すると、
溺死、凍死、自殺、心筋梗塞などであることが判明

週に120時間も働かされたり
職場で大けがしても病院に連れて行ってもらえなかったり

そういう事態には蓋をしつつ
入管法改正は審議15時間あまりで強行採決
今日にも成立の見込み

外国人だからしょうがないんだろうか?
私たち日本人の代わりに 安い賃金で
キツい仕事・危ない仕事をしてもらうために?

違うよね。

外国人をテキトーに扱う国は
正規雇用者も
低所得者
女性も
子どもも
ていうか ほとんどすべての一般市民も
弱い立場の人はすべてテキトーに扱うよね

・きのう
【改正水道法の成立】

民営化に伴って、参入するのは外国の企業だといわれている
水道代のアップはもちろん
老朽化した水道管など設備のメンテについても
コスパを重視した経営になるかもしれない

郵政民営化のときはあれだけ騒いで選挙もしたけど
水道については国会での議論もほとんどなく
いつのまにか成立してしまった

・今年の10月~
生活保護基準を見直し】

67%の人が受給額引き下げになった
連動して
福岡市では、就学援助基準も切り下げられている

・来年の10月~
【消費税が10%に】

2%をポイント還元しますよ~
でもその対象は、
キャッシュレスや、クレジットカードで支払する人
それって、低所得者や身寄りのないお年寄りには
なかなか使えないシステムだよね

・今年の夏
障がい者雇用の水増し問題】

多くの省庁や地方自治体が、何年にもわたって水増しを続けていた
すごく大きな問題だと思うけど
その後、詳しく調査したり、国会で取り上げる様子はない
報道もほとんどない

・今年の6月
働き方改革法案】

ブラック労働で亡くなったご遺族を前に何の答弁もせず
彼らの話を聞くこともなく働き方改革法案は成立した

小中学校の教員の過半数
過労死ラインを超える労働環境にある
しばらく前から指摘されているけれど
予算等が投じられる気配はない

こういう世の中に、いずれ私たちの子どもが出ていく
こういう世の中で 育っている
・・・と思って、暗い気持ちになることがある。

楽しく生きていたいけど。

大人として、親として
明るい未来を思い描いて語りたい。

でも、それは
『今ある問題に気づかなくていい』
ってことじゃない。

もちろん、ちっぽけな1人の人間が
世の中の問題すべてを背負うことはできない。
ニュースをくまなくチェックすることもできない。

でも、みんなが全部から目をそらしていたら
それらの問題はいずれ、私たち自身が当事者になる。

というより、子どもたちが いずれ
ブラック労働とか
低賃金とか
税金も生活コストも高すぎとか
食品も水も空気も安全じゃないとか
そういう暮らしをしなきゃいけなくなる。

「自分の子どもだけは大丈夫」
ってことは基本的にありえない。
今、わが子にどんなに手をかけても教育しても。

社会の中で仕事や子育てをして
社会のインフラを使い 法律や税制にしたがい
いやおうなく社会に左右されて生きていくんだから...。

と、考えると・・・
私たちにできることは・・・?