みんなでディスカッション『ジェンダーと個とポップカルチャー』…と、ちょっと予告

昨日のワークライフバランスプレゼン勉強会
前半のプレゼン

『ジェンダーと個とポップカルチャー』by 私
に続いて、後半はそんな感じのテーマで(←ぐらいフワッとしてる??)
みんなでのディスカッション…というかおしゃべりです。

自分の備忘も兼ねてのメモです。長いです! でも面白いよ😊

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昨日を振り返っての私の所感を先に書きますと

ジェンダーも教育も家庭や夫婦も 労働問題も 政治参加も
それぞれの知識、それぞれの専門家が必要なのは当然ですが

それらいろんな分野が
「個」というキーワードでゆるやかに連帯できたらいいのになあ・・・と思うのです

そのためのアプローチとして、
ディスカッション・・・というほどカッチリしないくらいの こういうおしゃべりの場、ちょっとしたテーマをもうけて、普段の世間話より一歩だけ踏み込んで自分の思いを言葉にしたり、人の話を聞いたりする場を増やせたらと、ぼんやり思っているのです

言葉にする経験が増えれば、借りてきたテンプレではない、ほんとの自分の言葉が生まれる。
言葉によって自分の思いを認識することで、自分という「個」を大切にする気持ちが生まれ、また、ほかの人の真摯な言葉も聞くことで、みんなの「個」を尊重する気持ちも深まるように思うのです。

というわけで、
7月28日(土)午前中に、プレゼン勉強会の特別企画をまた…

「みんなで話そう! 『小学校』」と仮題して、みなさんとゆるくマジメにお話しできる場を計画中です。
お父さんも! お母さんも! 子どもも! 中高生も! 先生も! スケジュールにメモしといてくださるとうれしいです✨

では、以下は昨日のディスカッションのメモです(やっと…)

●子どもにもジェンダーバイアス

「かつて息子から出た言葉。
 「やっぱり告白って男からせないかんやろ?」
 「男がリーダー等になってリードせないかんよね」
 家庭では、男だから・女だからというバイアスを絶対かけないよう育ててきたつもりなのに…」

「やはり、友だちやテレビなど世間の影響は大きい。親との時間よりそっちの時間のほうが長いから」

●適切な知識を!

Eテレ「家庭総合」という番組を高校生の息子とたまたま見ていたら、
 つわりが妊娠初期に起こると知らなかった(もっとお腹が大きくなってからだと思っていた)。そんなとき、男はどうしたらいいと?と質問された。」 

「いい質問! 知識をもつことで適切な疑問が生まれる」

●夫婦間では・・・

「妻が「自分がやらなければ」と抱え込むケースが多い。夫にしたら「言われないとわからない・言ってくれたらいいのに」と思う部分がある」

「夫婦は距離が近すぎて逆に言いにくかったり、人格攻撃になりやすかったりする。第三者が適切な支援をできるといい」

「産前産後や子どもが小さい大変な時期にどれだけ協力しあえるかで、将来の夫婦関係が決まるといっても過言ではない!」

●男性の生きづらさ、ジェンダー観の次世代への再生産

「女性の大変さ、つらさはもちろんあるが、男性の生きづらさに寄り添うことも大事」

「愚痴や弱音を吐かず、不言実行…というような“男らしさ”のイメージがセクハラやパワハラのような歪んだ形で表れることもあるのでは?
男性も内面を吐露する言葉を持ち、受け容れられるようになればいい」

「家庭内で男性を孤立させないように。母親が子どもに夫の悪口を言ったりすると、
子どもはどうしても母親の側につく」

「とはいえ、『パパはゴルフもお仕事なのよ』というように聞かされ 父親不在を納得させられて育った子どもは、自分が親になったときに、その思考をトレースして
「ワンオペ育児でも頑張らなければ」と思い込んだりもする。親がどんな言葉をかけ、どんな育て方をするかは大きい」

●新しいコミュニケーションの手段を
 
「男性は、自分は早く帰宅したくても、上司に「子どもができたなら、もっと仕事頑張らないとね!稼がないとね!」 と言われたりする。」

「上の世代と飲みに行くのがイヤではっきり断る若手が増えている」

「飲みニュケーションは結局上司や先輩の同調圧力の場だから。新しいコミュニケーション手段が必要」

「グループで仕事の予定と実績を共有する「朝夜メール」という取り組みがある。『子どもが熱を出しています』等なども共有できるとワークライフバランスに奏功する」

●“みんなと同じ” を重んじる日本人
 
「政権を支持する若い人が多いのはなぜだろう?」

「いじめ予防などもあり、学校では「みんな仲良く」を徹底させる。昼休みにクラス全員で遊んだり、「チクチク言葉」撲滅とか。
そのような教育は、国家という「大きな集団」を動かす政府を正として、それに反対したり、厳しく批判する野党を嫌悪する感覚につながるのでは」

「野党は反対するのが仕事なのにね。権力を監視し、暴走を防ぐ勢力がないと困るのに」

「そういう基本ルールは教えられずに育つのが現状」

●男性の産後ハイ、ブレーキかけがちな日本人

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「ここ数年の小沢健二は産後ハイ(子どもが生まれてハイテンション)だと思う」

「男性にそんなことがあるの?」

「自分で産まないからこそ、突然降臨する生命のすばらしさ尊さに打たれ、ひれ伏し、突然、社会的使命に目覚めたりする」

「コラボ曲のレコーディング初日にセカオワsaoriが妊娠を告げたとき、小沢健二は狂喜乱舞、部屋中を駆け回ってワーワー叫んでいたらしい。人の子さえもそこまで尊く思える小沢の産後ハイ(笑)」

「そんなふうに、内面の衝動を表現できる日本人は少なくて、どこかで “セーブしなきゃ” とブレーキをかける傾向があるのでは」

「自分の内面を言葉にして伝える経験や、対話をする経験が日本人には足りないのでは」

星野源 、男性にはどう映っている?

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「男で星野源が好きだという人を見たことがない。アスリートとかエグザイルのような従来からのスターと違い、マッチョでなく一見普通っぽく、しかも女性の味方っぽい立ち位置の彼。男性はその魅力を理解する方法を持たず、『あの人はちょっと違う人だから』と線を引いている感がある」

「若い人は、そうでもないのでは?」

「ラジオや雑誌では昔から下ネタやサブカルネタを頻発し、モテないキャラでやってきてるので、そっち方面から支持されたりもしている」

●アートと社会的メッセージ

スクールカーストを描いていた映画『桐島、部活やめるってよ』で カースト下位の映画オタク役、神木隆之介が、イケメンでリア充の東出と話し、東出が嗚咽する。
そんなふうに、別のレイヤーに属するもの同士の邂逅もありえるのでは」

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「個、マイノリティなどのテーマで思い浮かぶ映画は『チョコレート・ドーナツ』(2012、アメリカ)

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 ゲイのカップルが育児放棄された障害を持つ子を育てる。God bless America など歌が効果的に使われ、アメリカはマイノリティのための国家、どんな弱者でも個を確立できるための国家だと感じさせられる」

「日本ではアーティストが直接 政治的・社会的発言をすることは少ないが欧米は『アートを通じて発言する』というスタイル。展覧会も、日本のように各地を巡回するのではなくキュレーターが企画する。そこに社会的メッセージが込められることも」

「日本ではそれができるパイが少ないのでは。スポンサーを得なければアーティスト活動はできないから」

などなど、これでも一部ですが、メモでした。
発言者の方、私の理解不足、解釈違いの点などあればすみません??
ご指摘や補足をいただければうれしいです! 
楽しい時間をありがとうございました💕💕