師走の九 / 丘の上の音楽会【pimo】
●12月某日:
太宰府の冬。しんと冷えた気持ちいい空気の中を歩いて、丘の家の音楽会【Pimo】へ。
ガーシュインの I got rythym でスタート、
ピアノ:緒方公治さん、ボーカル:轟かおりさん のデュオが奏でる音楽が、すてきなおうちに集った人々を包み込みました。お客さん、25人くらいいたかな?
轟さんはゴージャスなドレスに高いヒールのダンスシューズで登場。
歌もそうですがトークもとてもフランク。ご実家がクリーニング屋さんで、配達についていくとき車で流れていた荒井由実や中島みゆきやハイファイセットの音楽がルーツなんですって。情景が浮かぶようで印象的でした。
そんなリトル轟さんの思い出の音楽からは『やさしさに包まれたなら』が。
緒方さんは村上春樹を彷彿とさせるような、さりげない雰囲気で(譜面を忘れながら)登場されましたが、ピアノを弾きながら即興のコーラスも。
音楽はやっぱり、リズム&スィングそしてユーモアですね!
詳しい知識は持っていませんが、自由なフレーズが次々に繰り出されるジャズのライブは、
音楽がこのまま終わらずにずっと続くんじゃないかな、ずっと続いてほしいな‥‥
という気持ちになれるのがすごくいい。快感。
曲は必ず終わるとわかっているのに、わずか数分の1曲の中で、短い永遠を感じられるような。
昨日のお2人のジャズを聴いていて、そんな瞬間がたくさんありました。
寒い外からおうちの中に入って、暖房と音楽でだんだん体が温まって、
私はステージのすぐ近くのソファに陣取っていたので、
緒方さんの指が鍵盤の上を跳ねてゆく様子もよく見えて・・・
それを見ながら聞いていると永遠に近づくような・・・
(決して、聞きながら寝ているわけではありません)
1920~40年代あたりに作られた古いスタンダードナンバーたち。
ミュージカル「サウンドオブミュージック」や、第二次大戦後の香りが残っていたベルリンでのエラ・フィッツジェラルドの伝説のライブ、キューバのリズムがニューヨークに流れて生まれたサルサ・・・
合間合間には、曲のバックグラウンドや英語の詩の情景を轟さんが紹介してくれて、それがまた音楽の世界へといざなってくれます。
こんなすてきな音楽会へのご招待をいただいたのは、主催者でありこのおうちに住んでいる水田典子さんを、3年前、【ママじゃない私、ポートレート】で取材したご縁がありまして。
mamajanaiwatashi.hatenablog.com
ふふふ、役得~
「“家育て”・・・家族と一緒に時間を重ねて、味わいを増していくような家を育てたい」 と当時から語っていた典子さん。
久しぶりに訪ねた丘の上の家は、洗練されているのに懐かしい気持ちもしました。
クラッカーが配られ手作りのオーナメントをウェルカムプレゼントにいただき、
おうちの中のしつらえや、アプローチの壁や木の、冬の飾り物を見るのも楽しくて。
集ったお客さんは知らない人がほとんどだったけど、同じ場で飲み物や音楽を共にすれば、心の距離はぐっと近づきます。
ひと足早い、すてきなメリークリスマス。
Let's enjoy MUSIC!!!!
それは人生を楽しむことですよね。
◆
一緒に行った京子ちゃん&1歳のみわちゃんと、せっかくだから~と太宰府天満宮にお祈りして帰る。わたくし、2日ぶりに天満宮に参上って感じw そして太宰府と言えばやっぱり参道のお店で梅が枝餅だよね~ってことでお抹茶セット。いろいろおしゃべり&みわちゃんを愛でる。
夜ごはんは、豚バラともやし炒め。ひじき。夫は忘年会。サク、とーちゃんに手紙を書いて寝る。似顔絵つきでかわいい。夜、twitterでサニーさん、ちひろちゃんとヌードやアートの話。モデルの圭子さんも入ってきてくれて、とても面白かったー。