師走の六 / レキシ勉強会、その4

●12月某日: 結局バタバタ出発することになって自転車飛ばしてむっちゃんちへ。風が、すっごく強い! 久しぶりに城南線を自転車で越えた。途中、桜坂のお菓子屋さんに福岡では珍しいほどの大行列が。

朝ドラや絵本から読みとくレキシ勉強会、第4回!
「歴史に興味もったことないし…。それに、過去より今や未来が大事。」と思う人にこそ聞いてほしい、この話。
私たちの日々の楽しみも、子どもたちの将来も、平和あってこそ。
その平和は誰が守る? 私たち大人です。

歴史は過去の失敗の宝庫! 
今も昔も、人間の心理や、ハマりがちな落とし穴は同じだったりする。
「庶民の生活」という視点からわかりやすく戦争を描く朝ドラや、
子どもたちへの祈りがつまったロングセラーの絵本
などなどを通じてお話しています。

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忙しい師走、3~4人でも来てくだされば御の字かなと思っていたら8人も。皆さんのお顔が神々しく見えておりました。

まぁ私がべらべらと拙い話をするわけですが、どこかひとつでも心に引っかかるところがあったなら、とてもうれしく思います。というか、話の内容は忘れてしまっても、こういう会に来ようと思って時間をあけてくださり、同じ場を共有した、そのこと自体にすごく意味があるような気がします。

大人の日常は忙しいもので、余暇があれば、楽しいこと・リラックスできること・あるいは自分や子どものためになることに使いたいものです。世の中のことなんか考えても短期的・直接的メリットなんて何ひとつないように思えるものです。そこを押して来てださる方が、周りに何人もいることに、私は希望を感じます。

具体的には、私がこの会を通じて、そして広く皆さんにお伝えしたいのは、
戦争を起こすのは、戦争をしたい人・軍需で儲かる人など特定の人たち(主に権力者たち)だけれども、

一般の人々が、気づかずに騙されたり、
勝ち馬に乗ろうと支持したり、
あるいは無関心だったり、
うすうす気づいてはいても、
人と違うことをするのが怖かったり、
保身のために仕方なく口をつぐんだりすることで、
間接的に戦争に加担してしまう面もあるのだということです。

いえ、昔の人を責める気はありません。
昔は女性には選挙権がなかったり、
とても厳しい思想弾圧や情報統制が行われていたので、仕方ない面もかなりあります。

私は、今を生きる私たちがそうなってはいけない、
無知や無関心によって、
知らず知らず戦争に加担してはいけない
と思っているのです。

子どもがいればなおさらです。
大人の無知や無関心のツケを子どもたちに払わせるのはあまりにもむごい。
朝ドラ『ごちそうさん』を見ているとホント~~にそう思いますよ。
あんなにかわいい菅田将暉くんがさぁ‥‥

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私たちは幸いにも平和な時代に生まれ、平和な子ども時代、平和な青春時代、
平和な新婚時代、平和な出産・子育て‥‥を、これまでできてきました。

私たちにとって、平和とは、蛇口をひねれば水が出てくるぐらいに当たり前で、
平和のために自分が何か努力するという発想は、あまりないかもしれません。
でも、この平和は、人々がかつてあまりにも大きな犠牲を払って、
やっとこさっとこ、手に入れたものなのです。

その辺は、今、朝ドラ『ごちそうさん』を書いた同じ脚本家、森下佳子さんによって、
大河ドラマ『おんな城主直虎』にも描かれているわけですが。
(こちらにも、菅田将暉くん、出てます)

私たちは、再び大きな犠牲を払ってはいけないのです。
でも、今、私たちは平和に慣れすぎていて、いろんなことに鈍感になったり、無関心になったり、しょうがないかと受け入れたりしてしまってる気がします。
「いつか来た道」にならないかと、ハラハラしている歴史オタクの私です。

‥‥と言いながら、朝ドラ俳優のミーハー話とかもついつい織り交ぜてしまうのですが、
文化やアートが社会や政治につながるんだというのも私の持論です。
でも話し足りないので、いつか「朝ドラの歴史描写を語り尽くす会」みたいな特集をやりたい。誰か来てくれますかね~w

来てくれた皆さん、とりわけ、会場として皆をおうちに招き入れてくれたむっちゃん、ありがとうございました! 

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むっちゃんのおうちと心づくしのおもてなしのおかげで会の印象が5割増です! 近くのパン屋さんにオーダーしたら、こんなステキな感じにバスケットに盛りつけてくださって、ランチしながらあれこれおしゃべりする良い時間も持てました。来年は、憲法改正おしゃべりカフェをやります! 朝ドラの会もやりたい(笑)

もちろん、歴史勉強会も、およびいただければどこへでも参ります!
あなたの町で、あなたの友だちグループで、いかがですか?
みなさんお待ちしていまーす。

30年、40年と生きてれば、歴史って驚くほど理解できるものです♡
このときも、「歴史は全然~」って方がほとんどでしたが

「帰って夫にも話した。夫婦や家庭でこういう話をするのが大事」
「対話力! 戦争に限らず大事なことなので子どもにも伝えていきたい」
「なかなか社会のことなど人と話しにくいけど、大人のそういう消極的な態度が子どもたちに伝わっていく」
「時事問題に対して当事者意識をもつこと」
「もっと知りたくなった!」
「戦争になると、庶民は間違っていると思っても従わざるを得なくなる」

などなど、うれしい感想をたくさんいただきました~


ちひろちゃんが写真を撮ってくれた♡

にきちゃんとチャリで帰る。夜ごはんは、帰り道で買った美味しい唐揚げと、大根の煮物と、キャベツのマヨポン。サクと一緒に寝てしまう。